◆スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第23戦(11日・ボートレース江戸川・4日目)
吉田一心(21)=大阪=がうれしい準優一番乗りだ。予選ラストの5Rはスタート(コンマ27)で遅れる厳しい状況に。しかし、慌てずに1Mではしっかり落としてブイ際のコースを選択。青木と西岡の事故に巻き込まれることなく、勢い良く先頭まで突き抜けた。「(3Rで)Fがあったのでためて行ったけど、遅かったのでフルかぶりで行ったんですけど…。僕の力ではなくて、たまたまです」と謙遜するが、冷静な走りがシリーズ初勝利を呼び込んだ。「ようやく勝てた。うれしいです」と予選6位。2節連続で予選を突破し素直に喜んだ。
135期の養成所チャンプ。リーグ戦では第5戦で優勝し、6戦全てで優出。常に同期をリードしてきた。大阪支部期待のルーキーだ。今年8月津からスロー枠に入り、最終日には初のイン戦を堂々と逃げ切り、大器の片りんを見せると、前節地元の住之江ではデビューから1年で初優出を果たした。「9月、10月まで思うようなレースができていなかったけど、レース運びとか最近はいいイメージでレースができている。緊張感を持ちながらも、リラックスしていけている」。ここにきて素質が開花し始めている。
江戸川は今節初出走ながらも予選を6戦1勝、2着4回の活躍ぶり。「丁寧さがあれば乗れる」と日本一の難水面をすでに乗りこなし、順応性も秀でている。準優11Rは3号艇。「狙える位置にいるので、狙っていきたい。スタートを行ければありえると思う」。連続優出へ意気込んでいる。(福田 智之)