◆SG第28回チャレンジカップ/G2第12回レディースチャレンジカップ(30日・ボートレース福岡・最終日)
名前とは真逆だ。最強の攻め屋がセンター4コースから強烈にまくり切った。守屋美穂が2018年大会(芦屋)に続いて自身2度目の同タイトル制覇をここに叶えた。
来たるべき年末大決戦を目前に、誇り高き女王のフォルムがグレード戦線に力強く舞い戻ってきた。「最近はなかなか優勝できなかったり、調整を外してしまったりしていたので、もう本当にうれしいです。クイーンズクライマックス(トライアル1回戦)の1号艇も決まって、いろいろとうれしいですね。もう、1Mは行くしかないと思って、ちょっと無理やり行った感じはありましたけれど。メンタルで弱気な面を見せないように今回は戦いました」
昨年は児島周年と、オールスター(多摩川)の準優でフライングを喫した。G1、SGの大事な場面で痛恨のフライングを繰り返し、ようやく今年8月に特別戦線への復帰を果たした。そして、まずはここで答えを出した。「クイーンズクライマックスの前に、下関G1(周年、7日から)もありますし、いいリズムで年末に向かいたいです」
センターピースが不在の女子ボート界は、イチゴがマウントされていないショートケーキと同じぐらい魅力に欠ける。QCの舞台におかえりなさい、ミス主役キャラさん。
(淡路 哲雄)