グランプリ(GP)とクイーンズクライマックス(QC)出場権争いも最後の日を迎える。チャレンジCは予選1位の池田浩二が準優勝戦1着でファイナルの1号艇を獲得した。大会初Vと、GPトライアル2nd初戦1号艇の一挙両得を狙う。レディースCCは逆転で予選をトップ通過した遠藤エミの4年ぶりVが有力だ。「舟券ソムリエ」の森智宏記者は、プラス収支締めを池田に託した。
◆舟券ソムリエ~3万円コース~
準優勝戦12R、インの池田が逃げて2コースの茅原は粘って2着。ここまではシナリオ通りだったが、予想から外した6コースの篠崎が3着となり的中ならず。悔しいけれど、終わりよければ全てよし。最後は絶対に勝つ。
優勝戦1号艇の池田で勝負だ。初日の12Rドリーム戦でインから逃げて快勝。3日目7Rは3コースまくりで今節2勝目。4日目4Rでは、2コースから道中でエース機を駆る深谷を抜き去り3勝目をゲット。予選トップ通過を果たした。準優も快勝し、ファイナル絶好枠を手にした。
58号機については「回った感じがいいかな。足も全然悪くない。ペラは3日目の形だと乗りやすい。4日目の形はどちらかというとターン系がいい。その中間を試したい」と冷静に分析しながらパワーを引き出してきた。
賞金ランクは現在3位。GPトライアル2nd初戦の1号艇が手に入る2位以内は絶対に欲しい。さらに今大会Vなら、SG8大会を制するグランドスラムに王手(残りはオーシャンカップ)がかかる。会見では「全然戦える足」とキッパリ。この言葉があれば十分。豪快に逃げて、SG12度目の優勝をつかみ取る。
相手選びは難しい。ただ、茅原は間違いなくやってくれる。迷いはない。舟券は3連単で1―6←→234の6点、各3000円、156ボックスを各1000円、合計2万4000円で勝負だ。(森 智宏)
☆舟券ソムリエ
指名された1人の記者が3万円の資金を使って、節間プラス収支を目指す。1レースあたりの購入金額は自由。払い戻しを翌日の購入金額に上乗せすることもできる。節間プラス収支を達成すると☆がひとつ増える。☆が5つ集まると伝説のファイブスター舟券ソムリエになることができる。
◇森記者の舟券ソムリエ◇
結 果 収支
初 日12R的中 +21100
2日目10R外れ -6000
3日目7R外れ -8000
4日目8R外れ -6000
5日目12R外れ -6000
残 金 25100
◆第12RチャレンジC優勝戦・本紙視点
池田が最後も圧倒する。強力機を引き当て、DR勝利に始まったシリーズ。パワーを引き出し、期待通りに主役の座へ。優勝戦でも機力的な不安はなく、Sも決まっている。うねる中でのセンター勢の攻めを警戒するが、そこまで想定できるくらいに状況は整い、むしろ余裕を感じさせる。
準優で一撃決めた関が逆転候補。再び好位置。一気に攻め抜く足はある。連争いは全員小差の混戦だが、機力の優位を握って回って生かすとみて佐藤を警戒。馬場も展開を逃さない。
1←→3―5,4 1―5―3,4 1―4―3,5
1池田浩「逃げられてホッとしている。出足寄りで行ったけど、回転がズレていた。気になるのはそのくらいですね」
2山口剛「4日目まで伸びを求めても大して上積みできていない状態だった。良かった時の行き足、出足に戻しました」
3関浩哉「全速でいった。足は行き足が良くて乗りやすい。スタートがしやすいですね。押しも良いし、戦える足はある」
4馬場貴「普通に回れると思った。ターンしてからの二の足が良いのがエンジンの特徴。少し手前が来てくれれば満足」
5佐藤翼「(1Mは)うねっていたが、出てこられたのは良かった。行き足がしっかりしていて、出足もぐるっと回れる」
6茅原悠「スタートはちょっとだけ届いていなかった。全部の足が良くなっている。全体的なバランスは上がっている」
☆12R・チャレンジC優勝戦の出走表&ボートナビ報知AI予想はこちら
◆第11RレディースCC優勝戦・本紙視点
遠藤が堅軸だ。予選最終日は6枠の前半は進入で動き、後半は1M失速しながらも道中逆転。地力に機力、気合もみせてトップの座をつかんだ。大きな機力差はない一戦。Sは鋭く決まっており、堂々と押し切りそう。
仕上がり光る平高がライバル。優勝戦なら一発狙いの強攻策もあるか。西橋も旋回力の生きる位置。好枠両者の隙をとらえるシーンはある。
自力勝負を狙える足と冷静に展開を突く走りを備える守屋も外せない。外枠両者は展開待ちだが、チャンスは突ける足。
1←→2―3,4 1―3―2,4 1―4―2,3
1遠藤エ「仕上がりは悪くないですよ。バランスが取れている。操縦性も良くなっています」
2平高奈「調整を失敗していた。後半は合わせ直した。いい部類ですよ。余裕があります」
3西橋奈「足の上積みはできています。出足は良くなっているし、直線も良いし、バランス型」
4守屋美「後半はチルトを跳ねて、足は良くなった。伸び寄りだけど、ターン回りも悪くない」
5平山智「思った所に行けるし、回ってからも進んでいる。バランスが取れて悪い部分はない」
6細川裕「回ってから前に進みましたね。でもゾーンが狭すぎて外すと全然ダメになっちゃう」
☆11R・レディースCC優勝戦の出走表&ボートナビ報知AI予想はこちら
◆中村雅俊・ココロの色
インは強いようで簡単ではない福岡水面。特に勝負どころで波乱が起こる印象なのは、水面に関係なく果敢に攻める選手が出てくるからだろう。その意味では優勝戦も波乱含みなのだが、福岡のSGは5大会連続で逃げ決着。今節の足跡を見ると今回も池田で堅そうに思える。
【2R】終盤にきて明らかに気配が良くなっている大上。長所の回り足を生かして展開とらえる。41、43、45流し。
【7R】ここも大上が気になる。31、32、34流し。
◆1万円作戦 正永岳宏・3手の読み
【3R】GP出場が他力になっていた磯部だが、5日目の結果、当確になった。機力は元々良く、カド一撃。41、46流しを500円ずつ。
【8R】このレース終了時で実森か小野にQC当確が出る。優勝戦の結果を待たずに、12位以内確保を自力で決めたい実森から狙って5←→1から36の3着を1000円ずつ。
【10R】丸野が賞典除外になったことで峰がここに繰り上がった。成績はオール3連対で、大外から食い込み136、316を1000円ずつ。