インから逃げて今節の初白星を挙げた石渡
インから逃げて今節の初白星を挙げた石渡

◆ルーキーシリーズ第21戦スカパー!・JLC杯争奪戦(19日・ボートレース津・2日目)

 石渡翔一郎(23)=東京=は、記念レーサーの鉄兵を父に持つ2世レーサーだ。期が変わって1節目となる今節で存在感を示している。

 2日目6R。外から攻めてくる艇もあったが、冷静に逃げ切り、今節初勝利。2、3、1着と着実にリズムを上げている。

 新期は勝率がわずか0・01足りずにA2級初昇格を逃した。「ギリギリって時点で実力がないんですよね。今期こそ6点台とA級は確実に行きたいです。あと、初優勝もしたいです」と、悔しさを糧に、目標は明確。「エンジンがいい節は勝率7点くらいとって帰れるけど、ダメな時は6着ばかりで勝率2点くらいになることも全然あります。ダメなエンジンの時にどうしのぐかが、課題ですね」と、成績の波をいかに抑えるかを今後の課題に挙げる。

 新期はA2級には届かなかったが、1着率は上昇。父・鉄兵からも「最近、攻撃力が上がったね」と好評価。自身でも「1着が多くなった実感はあります。今は普通のエンジンを引いたら、そこそこやれる自信があります」と、地力を付けているのは周囲のみならず、本人も実感している。

 今節相棒の55号機は2連率30%と平凡だが、「今節はエンジンが勝率以上に動いているし、1ミリも心配はしていないです」と、きっぱり。機力の不安がない今節は、いつも以上の活躍に期待したい。