過密日程の中で優勝し、表彰式で笑顔の高憧
過密日程の中で優勝し、表彰式で笑顔の高憧

◆ヴィーナスシリーズ第17戦 三国プリンセスカップ(17日・ボートレース三国・最終日)

 優勝戦は第12Rで行われた。1号艇の高憧四季(26)=大阪=が人気に応え、逃げて勝利。当地は初、今年は10月の住之江オールレディース以来2回目、通算では4回目の優勝を飾った。2着は地元の西橋奈未、3着は渡辺優美だった。

 高憧が連戦の疲れを感じさせず、王道Vを飾った。追い風が強くなり、雨が降る中で行われた優勝戦は、3対3の枠なりで、スリットは全艇ほぼ横並びの隊形。高憧は1Mで、まくる渡辺や差す井上、最内差しの西橋を抑えてクルッと先制。2Mでは内から鋭く差してきた西橋をかわして、1着でゴールした。「この追い風は有利なんですけど、調整が合ってなかったのもあって、すごく難しい1号艇でした。でも、ここ(三国)に来る前に師匠の岡村(仁)さんに、堂々としてこいよって言われたので、堂々としようと思って行きました。それに、エンジンが良かったので、失敗しても前に進んでくれた」と、師匠の金言とエンジンに感謝した。

 10月29日初日の多摩川(レディースVSルーキーズ)から、宮島オールレディース、今節と中0日が続いての参戦だが、疲れは表に出さず、ピットでもキビキビ作業し、笑顔が絶えなかった。予選は4勝、2着3回のオール連対でトップ通過。準優、優勝戦と的確なスタートで逃げ切った。「応援してくださるファンの声が力になるので、疲れは大丈夫です」とファンにも感謝した。

 女子賞金ランクは8位。今回のV賞金99万円を加算し、いよいよ年末のクイーンズクライマックスの切符取りへの最終関門、福岡G2レディースチャレンジカップに初出場する。「本当にすごく流れがいいので、このままの流れで行きたいです。チャレンジカップも優勝目指して頑張りたい」。高憧の快進撃はまだまだ続きそうだ。