ヨットの元インカレ王者の尾道。思い出の湖国で暴れるか
ヨットの元インカレ王者の尾道。思い出の湖国で暴れるか

◆ルーキーシリーズ第17戦(1日・ボートレースびわこ・前検日)

 尾道 佳諭(25)=埼玉(初日4Rに出走)

 元インカレ王者が、頭角を現してきた。「びわこは今節が初めてですけど、琵琶湖は初めてではないですよ」と、照れくさそうに笑った。2021年、早大ヨット部のメンバーとして大学日本一に輝いた。その土台作りの一部を担ったのが琵琶湖の水面だ。同志社大や立命館大との定期戦でしのぎを削ってきた湖国に、成長著しいボートレーサーとして戻ってきた。

 前走地の戸田の走りが見事だった。吉田凌太朗が仕上げた前回V機を手にして、まくり差しと逃げで節間2勝をマーク。「自分はしっかりグリップして欲しいタイプ。戸田ではペラはもらったままで、その掛かりが良くて自分のターンができました」と振り返った。

 節間2勝は23年5月の初出走以来初めてだった。「成長はできていると思いますが、どうなんですかね」と、まだまだ手応えはあいまいながら、今節は確かな感触が得られるかもしれない。「伸びは普通でスリットも変わらない感じ。水面は悪かったんですが、1Mも舟が向いてくれました」と、自分向きの足感触に胸は高鳴る。1回走りの初日は4カドか。いきなり鋭く展開を突いてあっと言わせてみせる。(上村 尚也)