ルーキーシリーズ初優勝、通算3度目のVを飾った竹下
ルーキーシリーズ初優勝、通算3度目のVを飾った竹下

◆スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第23戦(14日・ボートレース江戸川・最終日)

 ボートレース江戸川の「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第23戦」優勝戦が最終日の14日、第12Rで争われ、竹下大樹(26)=福岡、121期=がイン逃げで優勝。江戸川は2度目、通算では3度目のVを飾った。2着は水谷理人、3着には藤田俊祐が入った。

 「具合が悪かったですよ(苦笑)」。初の王道Vがかかった一戦は、それほどの重圧だった。「隣(藤田)は気配がいいし、4番(加藤)はスタートを決めてくるだろうし。誰かが攻めてくるだろうから」。それでもコンマ09と断然のトップスタートを決めると、まくってきた加藤もお構いなし。影をも踏ませぬイン速攻の圧勝劇。「いいスタートが行けたと思う。1Mも案外、いいターンだった。4番は見えていたけど、自分の回れるスペースを見つけて冷静にいけました」。レース後は笑顔で大一番を振り返った。

 オーバーエージ枠での出場。実績、実力上位の存在で負けられない中「優勝は渡しません」と開催中からキッパリ宣言。自分にもプレッシャーをかけ続け、有言実行して見せた。通算3度目、江戸川はこれで2度目の優勝。「江戸川はイメージがいいですね。今節は特にスタートがしっかり見えていたので、自信を持って行けたのが大きかった。いつもこんなのではないんですけどね」。波乗り巧者が、今節で完全マスターした。

 前期、26年前期適用勝率は6・78のキャリアハイを記録し、今が一番の伸び盛り。来期もA1級が確定しており、来年2月には若松73周年、初の地元G1が控えている。「もう、(G1に)ただ参加するだけではイヤ。やるつもりでいく」とキッパリ。「上にいきたい」と、目指すは大舞台での活躍。この優勝で目標を新たにし、来年は大きく飛躍する覚悟だ。