◆スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第23戦(12日・ボートレース江戸川・5日目)
5日目の12日は1R以降中止、順延。加藤優弥(26)=福井=は前半3Rの準備にかかっていたが「ボートを(水面に)下ろしたら(1Rが)見合わせになってしまった。やれることをしようと思ってたけど何もできなかった」。気持ちを切り替え、改めて仕切り直しだ。
今節は開幕から3連勝。初日2Rは2コースからイン中島航をジカまくり。6Rは道中逆転、2日目はコンマ06のトップスタートからイン逃げと大活躍。「3連勝は初めてだけど、展開もあったし、自分の腕でレースした訳ではないので。でも、しっかりスタートが行けていたのは良かった」と振り返る。3日目に連勝は止まったものの、前半の貯金もあり得点率7・33の8位で予選を突破した。
高校卒業後は地元の建設会社で働き、レーサーに転身した異色の経歴を持つ。「もともと小中と野球をやっていて、空手、レスリングもやったことがある」と、体力には自信がありボートレーサーの道を選択。養成所の試験を一発合格し、プロになって4年(25年前期)でA級に初昇格。「もっと調整、整備力を上げて自分に自信をつけていきたい」とA級復帰、定着を目標にレベルアップに励んでいる。
その成果が表れたのが今節。これまで中堅あるなしの23号機を行き足、回り足を中心に上位まで引き上げた。この足なら自信を持って準優に臨める。12Rは4号艇。「スタートはそれなりに行くつもり。内が遅れれば締めて行くけど『絶対にまくるんだ』ってまではない。(3号艇の)中村選手は伸びますからね。回り足はいいので。外もスタートが速いからまくられないように」と戦略をイメージ。「皆強いけど、3着以内に入れるチャンスはある。優勝戦に乗って、初優勝目指します」と気合十分だ。