◆G1徳山クラウン争奪戦開設72周年記念競走(21日・ボートレース徳山・最終日)
ボートレース徳山のG1「徳山クラウン争奪戦・開設72周年記念」は21日、第12Rで優勝戦を行い、関浩哉(31)=群馬=がイン速攻で圧勝した。今年初、G1は5度目、通算17度目の優勝を飾った。2着に小池修平、3着に入海馨が入った。関の賞金ランクは優勝賞金1200万円を加えて16位まで浮上し、一気にグランプリ出場圏内に入った。
インから文句の付けようがない速攻劇だった。3コースの峰がコンマ05とSを攻めてきたが、関はコンマ07で応戦。「峰さんは見えていたけれど、しっかり幅も取れていたし自分のターンができた」と会心のレースを振り返った。
涙が止まらなかった。水上パレードからすでに頬をぬらしていたが、表彰式でメダルを受け取る時も涙をこらえきれないほど。「ヤングダービーを優勝した時も、こんなことはなかったんですが、何かこみ上げてくるものがありました」。
今年はここまで苦戦の連続だった。SGはフル参戦ながら優出どころか予選突破も1回だけ。G1では4回、ボートレース甲子園でも優出はしたが、一般戦を含めても優勝はゼロ。「エンジンを仕上げ切れていなかったし、ふがいないレースが多かった」と出てくる言葉は反省ばかりだった。しかし、今節は今年一番とも言える足になった。「仕上がりを信じ、優勝戦は自分を信じるだけだった」と、ようやく本来の姿を取り戻した。その瞬間に、涙が止まらなくなった。
この優勝で賞金ランキングは31位から一気に16位まで浮上。2年連続となるGP出場が完全に視界に入った。「昨年はGPで優出できて楽しかったし、今年も出たい。GPでいい姿を見せられるよう、福岡も頑張ります」と、最後は次節のチャレンジカップでの健闘を誓った。