26日からボートレース浜名湖で開催される「オレンジリボン運動支援競走もみじ杯」に出走する新人で、静岡支部の藤田康生(20)と安藤瑠希(21)が21日、報知新聞社静岡支局を訪れてPRした。藤田は今月11日からボートレース常滑で開催されたレースでデビューを果たし、今回が地元初参戦となる。安藤は浜名湖で初戦を迎える。
異色の経歴を持つ男が地元デビューを迎える。藤田は静岡県屈指の進学校・浜松北出身でサッカー部に所属。現役で名古屋大法学部に合格した。休学して養成所に通い、137期のチャンピオンにもなった実力者だ。父・竜弘(42)=A2班=もボートレーサーで、子供のころに見た父の姿にあこがれて同じ道を志した。
ただ、大きな問題があったという。「高校で猛勉強をした影響で視力が0・1以下になってしまった」。養成所に受かるには両目とも視力0・5以上が必須。「18歳以上にならないとレーザー治療は受けられない。不安だったけど、今は両目とも1・5に回復しました」。3度目の受験を経て、念願のレーサーになった。
11日のデビュー戦では、9回出走して4着が最高成績だった。「先輩たちに比べて、まだまだ実力不足を痛感した。次の浜名湖で水神祭をやりたい」。137期生の同期では、鈴木雄登(愛知)が初勝利をマーク。2戦目に向け「すごく刺激になる」と気合を入れた。