◆ミッドナイトボートレース BOATBoyカップ(4日・ボートレース若松・5日目)
混戦になった優出争いを制した。準優第1弾の9R、塚越海斗(27)=群馬=は1着競りにも加わりながら、先頭が抜け出すとすぐさま二番手争いに切り替える冷静な判断。SG覇者の中沢和志を相手に堂々たる立ち回りで優出切符をつかんだ。
優出の裏には「出足がかなりいい」としっかりとした機力の裏付けもある。「伸びは中堅上位ぐらいだけど、出足からつながっているから展開を見る余裕がありますね」と相棒の23号機に太鼓判を押す。「前回若松に来たルーキーシリーズで乗ったのは22号機だったんですけど、もう廃棄になったみたいで…。一つ違いで全く別物です」と笑顔を見せた。
これで今年3回目、通算では5回目の優出だ。「優勝するチャンスがある足をしている。ルーキーシリーズは途中帰郷してしまったので、その分も頑張らないといけませんね」。最近は若手が内コースに入るようになるのが早くなっているが、デビューから1年は6コース、そこから半年は4コースまでで腕を磨いてきた。優勝戦は6号艇になったことで、「伸び型にすることも考えます。普段からそういう調整もしている。伸び型ならチルトを0・5以上にしているはずです」と秘策も練る。ルーキーシリーズの雪辱、悲願の初Vへ一走入魂だ。