優勝盾を胸にガッツポーズで笑顔の前田
優勝盾を胸にガッツポーズで笑顔の前田

 ボートレースびわこの「ルーキーシリーズ第17戦 スカパー!・JLC杯」優勝戦は最終日の7日、第12Rで行われた。1号艇の前田篤哉(28)=愛知=が人気に応えてイン逃げ完勝。今年は7月の宮島以来で3回目、びわこでは22年12月以来、2回目の優勝を飾った。2着は中島秀治、3着には登玉隼百が入った。

 前田が圧巻のレースを披露した。レースは3対3の枠なりでスタート。スリットで先手を取って先に回ると、あとは後続艇を完封してVゴール。「僕が一番出てるなと思っていて、足には自信がありました。1コーナーで自分のターンさえできれば、間違いなく優勝できると思っていたので」と完璧な旋回で他艇を圧倒した。

 今節は4~6号艇では必ず前付けで進入はスロー域からの勝負に徹した。「弟(滉)のこともあるけど、僕が宮島(ヤングダービー)でもうちょっと結果を出したかったんですが、出せなくて。どうしても、ここ(びわこ)を取りたいなっていうのがあった。若い選手には申し訳ないけど、進入から今節はシビアに取らせてもらいました。それにA1の勝負駆けもかかってましたからね」と今節は優勝だけを狙ってきて、しっかり結果を出した。

 この優勝で今年3V。「あと3か月ですか。(来年の)クラシックは蒲郡で開催なんでね。あと月1回ずつ優勝できれば、6回優勝になるんでね。ここで3回目を取ったんで、まだまだ出場のチャンスはあると思ってます。弟(滉)もG1(ヤングダービー)を取って蒲郡に行けるんで、そこを意識してやっていきます」と、来年の地元開催のSGへ照準を合わせ、残り3か月、さらに加速を誓った。