
◆ルーキーシリーズ第17戦 スカパー!・JLC杯(6日・ボートレースびわこ・5日目)
中島 秀治(29)=滋賀=が地元3度目のVへ挑む。
準優11Rの1号艇は、危なげなく逃げた。全艇ゼロ台のスリット合戦となったが、アジャストしているように、地元のスタート勘はさすがに高精度だ。高勝率65号機での優出はむしろノルマで「出足系や回り足系には二重丸がつく。伸びも負けることはなくて、まくられることもないと思う」と、落ち着いた口調で合格点の仕上がりを強調した。
この日、むしろ気合が入っていたのは前半4Rの6号艇だったかもしれない。チルトは1・5。その理由を「1着が欲しかった」と、3着を悔やんだ。原則論としては、準優前の一般戦の6コースは無難に走るべきだ。にもかかわらず、攻めの調整で臨んだのは、やはり期末のA1勝負を諦めていないからだろう。
今節は5日間で10走して6勝を挙げた。5日目終了時の勝率は6・21で、2025年後期のA1ボーダー6・26には及ばないが、25年前期の6・19を上回るところまできた。優勝戦も当然、1着が欲しい。「前田さんとは伸びは一緒くらいで、回転の上がりは向こうの方が速そう。優勝戦はチルト0のままか、05に上げるか考えます」と2つの調整パターンを明らかにした。いずれにせよ、優勝戦1号艇の前田篤哉を簡単には逃がさない。