前走地の津に続くベスト18入りを決めた土井
前走地の津に続くベスト18入りを決めた土井

◆ルーキーシリーズ第17戦 スカパー!・JLC杯(5日・ボートレースびわこ・4日目)

 土井歩夢(22)=福岡=がブレイクスルーの時を迎えている。今期は、2026年前期の初A級が視界に入る好成績。その実力を発揮して3日目までに3勝を挙げた。

 ただ、無事故完走で予選突破だった4日目は5、3着。「(後半は)伸びを求めてチルト05にしたけど失敗。前半がおかしかったから違う方向で調整したけど、これは戻します」と、表情を引き締めた。

 北九州市の一部では、ソフトバンクの選手よりも、ボートレーサーが子供たちの憧れの職業だ。「自分は、若松ですからね」。すぐ近くのボート場に観戦に訪れ、「田頭実」の名前を覚えた。一方で勉学にも励み、地元の難関公立大に見事合格。それでも在学中に養成所入所の試験に合格し、選手としての活動を始めるとまもなく大学を辞めた。

 「大学を出て就職という思いもありましたが、選手になったら退学すると決めました」。まさに夢へと歩み出し、23年5月に初出走。それ以降、16走目の初白星&水神祭、昨年6月の初優出と夢を一つ一つ現実にしている。調整が合えばターン回りが充実するのは3日目までに実証済み。「気象に合わせられるように調整し直します」と気合を入れ直した。