ボートレース宮島の「ルーキーシリーズ第21戦 第12回スカパー!・JLC杯」優勝戦は最終日の6日、第12Rで行われ、大原祥昌(27)=広島=が5コースからまくり差しで1着となり、24年8月の地元・宮島以来となる2回目のVを果たした。2着は安河内鈴之介で、1号艇の中山翔太は3着だった。
大原は表彰式のステージ上で、準備の大切さをかみしめているようだった。「想定内というのはあります。(チルト)3度で、上にしか行かれないですから、まくり差すか、全員が飛び付いたところを最内(差し)かなと思っていた」と冷静に振り返った。
同じ広島支部の後輩・6号艇の小林甘寧がチルトマックスで一発を狙ってきた。進入は枠なり。5コースの大原はコンマ15の6番手でスリットを通過した。「期始めだから、絶対に(フライングを)切らないスタートでした」。コンマ08のトップスタートだった小林には抵抗できなかったが、その瞬間、プランBを発動した。小林に、3号艇の笹木香吾と4号艇の数原魁が飛び付くのを見ると、安河内の上をまくり差し、中山もバックで置き去りにして2M先取りに成功した。
「1個、開いているところ(差し場)がありましたからね」とニヤリ。プランBを完璧に履行した大原は優勝戦翌日の7日、プライベートの大仕事が待っていることも明かした。「明日、実家にあいさつに行きます。あとは向こうのお父さんの許可が下りれば」。婚約者も大喜びに違いない最高の手土産をゲットしつつ、次の目標も掲げた。「期始めで優勝できたので、この流れのままA1に昇格して、大きいグレード(のレース)を走ったり、地元の正月やゴールデンウィークでも優勝できるように頑張ります」と、デレデレの表情ながらも力強く誓った。