◆SG第73回ボートレースダービー(1日・ボートレース尼崎・最終日)
優勝戦は第12Rで行われ、1号艇の山田康二(38)=佐賀=が逃げ切り、デビュー19年目で悲願のSG初制覇を達成した。優勝賞金4200万円を獲得し、賞金ランキングは3位に浮上。2着は2号艇の小池修平、3着は3号艇の茅原悠紀で、1番人気の決着となった。
◇強心臓「緊張は全然していなかった」
山田が圧逃劇で悲願を達成した。インからコンマ06のスタートを決めて1M先まい。他艇の攻めを完全に封じ込め、バックで早々と独走態勢に持ち込んだ。そのまま大きなリードを守ってVゴール。SG初優勝を成し遂げてピットに帰投すると、「やったー!!」と笑みをはじけさせた。
予選を3位で通過し、準優10Rでイン逃げに成功。同11Rで桐生順平、12Rで金子拓矢と1号艇がともに敗れ、優勝戦の絶好枠が転がり込んだ。SG優出は8度目だが、1号艇は今回が初だ。しかし「緊張は全然していなかった。1号艇なんて回ってこないと思っていたし、ダメだったらダメでまた考えようと思っていた」とサラリ。強心臓で、ファイナルまでも見事に制して見せた。コンビを組んだ2号機も、「優勝戦が一番仕上がっていた」と完調の動きだった。
スーパースター・峰竜太を中心に近年のボート界を席巻する佐賀支部。今年は師匠の峰が蒲郡クラシックを優勝し、桐生メモリアルも制して史上初のGRANDE5完全制覇もやってのけた。SGの舞台でも際立つ結果を出していた強豪支部に、新たなSGタイトルホルダーの誕生だ。「夢がかなった感じ。近年、佐賀支部が盛り上がっている。峰選手に限らず、今までは先輩方の雄姿を見届けてきた側だった。周りに恩返ししたいな、という気持ちがあった」と、思いの丈を語った。
賞金ランキングは3位に浮上。「ダービーとグランプリ、というのは選手になるにあたって一番大きな目標だった。ジャケットと、黄金のヘルメットはセットだと思ってきた。勢いのあるまま突っ走りたいなと思う」と、次なる目標も定まった。年末の大舞台に照準を合わせ、走り続ける。(三池 和輝)