峰竜太
峰竜太

◆G1全日本王者決定戦 開設73周年記念(23日・ボートレースからつ・最終日)

 ボートレースからつのG1「全日本王者決定戦 開設73周年記念」は最終日の23日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の峰竜太(41)=佐賀=が逃げて快勝し、念願の地元G1初制覇を達成した。通算では21度目のG1V。2着には木下翔太、3着には佐藤翼が入った。6日間の売り上げは75億747万6800円で、目標の66億円をクリアした。

 この景色が見たかった。ウイニングランに集まった地元ファンの笑顔を見ていると、みるみる景色はゆがんできた。峰が涙をぬぐった。「遅くなりました。時間がかかってすみません。みんなのおかげで取れました」。SG8冠、G120Vと何度も栄光を手にしてきた。それでも、ここ「からつの景色」は、また格別だった。

 デビューから22年、なぜか地元G1の優勝がなかった。1号艇で迎えた優勝戦。この絶好機を逃す訳にはいかなかった。決して満点のターンではなかった。「差されたと思いました。地元だからのプレッシャーもあったのかな」。それでもインから先まいすると、後続を引き離した。あとは感謝の気持ちを込めて、一つ一つのターンマークを回るだけ。昼過ぎから強く降り始めた雨さえも、心地よかった。

 04年のデビュー戦も、05年の初優勝もここからつ。ボートレーサーとしての礎を築いた場所だ。ボートレースからつを背負っているという自負もあった。「やはりここでG1タイトルがないっていうのは恥ずかしいことだったので」。予選トップ通過からの王道V。もちろん、来年3月に当地で開かれるSGクラシックに向けても弾みの付くVとなったのは間違いない。

 優勝賞金1200万円を加算し、賞金ランキングもトップを快走中。ただ、数字や順位は全く気にしていない。「自分に求められているものがあるならば、それに対して真っすぐにやっていくだけなので」。まだ見ぬ新たな景色を目指し、ボートレースと真剣に向き合い、スーパースターとして先頭を走って行く。