◆推しメン新鮮力
133期生の一色颯輝(さつき、24)=愛知=は、元選手で昨年1月に引退した父・雅昭さん、3歳年上で現役レーサーの兄・凌雅(りょうが)の後を追いかけるようにデビューした。現状は事故率に苦しんではいるが、それも徐々に解消しつつある。通算1着数43回は同期生の中でも上位の部類。いつかはその名のように“さっそうと輝く”愛知支部の星になるべく奮闘の毎日だ。(構成・吉井 豊)
―直前(11日初日)の住之江では初戦に1着も、勝負駆けの4日目6着で残念ながら予選落ち。デビューして約3年がたち、現時点の走りを自身はどう受け止めていますか?
「自分が(ボートレーサー)養成所を出た時に、何となく、こうなりたいなと思っていたのとは、ほど遠い感じです」
―具体的には?
「今期もですが、事故率にずっと悩まされています。自己責任ではあるけど、その辺がスタートラインに立てていないというか、ウーンという感じが続いています。全力で何の心配もなくレースに行ける強みがまだないですね」
―今期もFを1本切るなど事故率0・68。前期の0・28が最も低く、2期前には0・79と事故B2になっていますね。
「今期も期始めの尼崎(5月ルーキーシリーズ)で切りましたが、その節ぐらいからスタートに対しての概念が変わってきた感じです。結局は(準優で)切ってしまいましたが、前の自分ならFの後は切らないSをと、ドカへこみもあったと思います。それが自分の中で一歩、Fに対しての意識が変わり、いいSがいけるようになってきましたね」
―意識改革で、F後も質のいいSがいけるようになってきたようですね。調整面はどうですか?
「ペラとかもまだ分かっていないですけど、ちょっとずつですが全体に良くなっているような感じです。今は回転を出す方向で調整しています。マイルドな出足型で、その方が自分には感じがいいみたいですね。自分には特に師匠はいないです。その節にいる同支部の人に聞いたりします。(直前の)住之江なら大場恒季選手ですね。あとは大体は自分の感じた通りにやっています」
―学生時代は野球をやっていたのですね。
「中学からやって、高校は兄と同じ岐阜の中京(当時・中京学院大中京)です。全寮制で外出もケータイも禁止。自分としては養成所より厳しかったですね。ポジションはショート。3年夏にチームは甲子園ベスト4まで行きましたが、メンバーには入っていなかった。自分は野球を続けるのは厳しいなと思って、ボートレーサーを目指しました」
―養成所はすんなり行けましたか。
「高3の進路のタイミングで受験して、最初は128期で愛知は鰐部太空海選手や中野仁照選手がいました。そこから3年もかかって、6回目で何とか受かりました。鰐部選手はSGやヤングダービーにも出るし、すごいですね。自分は後れを取りました」
―今後の目標は。
「今期はまだ我慢の時期ですが、リセットされた来期の11月から、(初)A2と言わずA1を目指したい。あとは事故率を少なくするのと、早く同期の安河内鈴之介選手のように、ヤングダービーなど大きな舞台に出られるように頑張りたい」
◆一色 颯輝(いっしき・さつき)2001年12月20日、愛知県出身。24歳。愛知支部133期生として23年11月蒲郡でデビュー。24年9月尼崎で初勝利。現在、479走して1着43回。準優入り多数も優出はなし。父・雅昭さん、124期生の兄・凌雅とボートレース一家。168センチ、56キロ。血液型O。趣味はゴルフで「週1か2でラウンドして、行ってない時は練習です。選手仲間や地元の友達や家族とですね。まだ始めたばかりで最高スコアは95です。ボートとゴルフを両立して、どちらもトップクラスになりたいですね」