◆推しメン“新鮮力”
2023年11月のデビューから、2年5か月が経過した出畑孝成。G1制覇の実績がある出畑孝典を父に持つ、ボート界のサラブレッドだ。25年2月に鳴門でデビュー初優出を達成。それ以来、2度目の優出こそまだないものの、ダッシュ枠専門で日々腕を磨いている。水面でも、陸の上でも元気いっぱいに走る福岡支部の快男児。そんな彼の現在地と今後の展望に迫った。
(構成・三池 和輝)
―2025年2月に鳴門で初優出。それから1年以上が経過しました。率直に近況のリズムはいかがでしょうか。
「ちょっと最近は良くないですね。節間で3点ぐらいしか持って帰れないことが続いてます。自分が乗れていないですし、エンジン出しも課題です。なので、最近会った鰐部太空海選手(愛知支部・128期)にペラを教えてもらったりしています。行き足から伸び系のペラですね。このワニペラを生かして調整してみて、モノにしたいと思っています」
―他支部の先輩にも積極的に質問して、現状打破を狙っているわけですね。今までのレースで、納得のレースがあれば教えてください。
「3月(14日)に児島で1等を取れたレースが印象深いです。めちゃくちゃウィリーターンできてた。今まではウィリーしてるつもりでも、できてなかったけど、児島ではウィリーができた。リプレーを見たらめちゃくちゃ先が浮いていて、末永(和也)さんみたいになってました。あのターンをしっかり身に付けたいです」
―浮上のきっかけをつかみつつありますね。同じ133期では安河内鈴之介選手が2月に児島で初優勝。同期の活躍は刺激になるのでは。
「鈴之介くん、うまいですよね。初めてボートに乗った時から(鈴之介選手は)うまかった。自分も頑張らないと…」
―今一番の目標は何でしょう。
「まずは優勝したいです。進入は、当分456(ダッシュ)枠だけの予定。もしも456だけで最優秀新人になったりしたらめちゃくちゃかっこいいと思います」
―お父様は出畑孝典選手。
「お父さんとは一緒に住んでます。今も実家暮らしです。レースのことは、いつも怒られてます…。怒られるのは、基本はスタートのことですね。スタートが遅い、ってよく怒られます。あとはターン。ターンマークを回れていないってよく怒られますけど、そこは少し減ってきました。プロペラも教わりますし、他の人から聞いたペラが良ければ、その情報はすぐお父さんに伝えるようにしています」
―そのお父様といえば、坊主頭にヒゲをたくわえたダンディな風貌ですよね。
「自分も100%あの髪型になるので…。おじいちゃんもあんな感じなんです。たぶん自分は45歳ぐらいからああなると思ってます。ヒゲは才能だと思ってるんで(笑)、自分も生やせるかどうかは分からないですね」
―ちなみにお父様のことは何と呼んでいらっしゃいますか。
「最近はTKって呼んでます。お父さんの名前(孝典=たかのり)から取って、TKです!」
―普段からお父様とはお食事など時間をともにすることも多いと思います。今までの食事で思い出深いものはありますか。
「そうですね、お母さんと、お父さんと、3人でよく食事に行きます。今まで食べさせてもらったものでおいしかったのは全部おいしかったけど、特にステーキですかね。確か、僕の初優出のお祝いだったと思います。高いお肉をたらふく食べさせてもらいました!」
―今月24日には20歳の誕生日を迎えます。20歳になってしたいことがあれば教えてください。
「20歳になったら、お酒が飲みたいですね。お父さんもお酒が大好きなので、お父さんと二人でお酒が飲みたいです」
―お父様の存在が大きなモチベーションですね。最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
「常に1着を目指してレースしています。これは今まであまり言ったことがないんですが、どんなレースでも、負けるつもりでは走っていません。どのレースでも常に勝つつもりで走っています。気持ちでは負けていないと思います。一生懸命頑張ります」
◆出畑 孝成(でばた・こうせい)。2006年4月24日生まれ。福岡県出身。福岡支部133期生として2023年11月9日に福岡でデビュー。24年9月に福岡で初勝利。25年2月に鳴門で初優出。趣味はボウリング。「最近はボウリングにハマっています。最高スコアは188ぐらい。地元の友達とよく行ってます。ただ、地獄のボウリング大会なんですよ。みんなですごいゲーム数を投げるんで、最初は腕がパンパンになりました。けど、2回目の大会は意外と平気でしたね。慣れたのかな…(笑)」