福岡・柳川市の「ボートレーサー養成所」で19日、第138期選手の修了記念競走と修了式が行われた。成績上位者6人による「養成所チャンプ決定戦」は、早川理稀(りき、19)=滋賀=がまくり差しで優勝。養成所チャンプに輝いた。滋賀支部では121期の沢田尚也以来の優勝。修了した28人(男子18人、女子10人)は5月から全国各地でデビューする。
湖国に新たな風が吹く。早川は5コースから「S練習から0台が見えていたので、安心安全のタイミングだと思っていきました」とコンマ07のトップS。スリットで優位に立つと「4コースが遅れたように見えたので、まくり差し一択でした」と、まるで目標であり滋賀支部の先輩にもなる馬場貴也のように、黄色いカポックで突き抜けた。
1周2Mで後続を完全に振り切ってからも全力で3周を走り抜けた。その瞬間、気が緩んだのか「ゴールして、優勝したんだと思って涙があふれてきました」と、養成所チャンプ決定戦を制したことを実感。ピットに戻ってからも「自分がチャンプになれるなんて思ってもいなかった」と、同期の仲間たちに囲まれながら大粒の涙を流した。
ボートレーサーは「小さい頃から親にレース場に連れて行ってもらい、こんな風になりたいと憧れた」という長年の夢。高校卒業のタイミングでの入所だったが、在学中から受験を始めて4回目の挑戦での合格だった。「ボートレースに出合うきっかけをもらえて、感謝の気持ちでいっぱい。周年記念などで活躍できるような選手になりたい」。両親への感謝の思いを胸に、大きな目標への一歩を踏み出した。