◆G1第69回住之江地区選手権競走(8日・ボートレース住之江・5日目)
井上忠政(29)=大阪=が、寒風を3コースから鋭く切り裂いた。準優9R、インの権藤に対し、コンマ09の快Sでやや優勢に持ち込んで、まくりを浴びせた。わずかに届かなかったものの、余裕の2着で優出を決めた。「これまで分が悪かった吉川元浩さんとわざと隣で特訓したんですが、一緒に行けた。それで自信が持てましたね」と充実のパワーをアピールした。
G1の優出は、昨年9月の宮島ヤングダービー以来、自身3度目。これまで十分のキャリアを積んでいるとあって、今回が地元G1初優出ながら、表情には余裕があった。そして、すでに最終日の大舞台に視線は向いている。「1着を取るための仕上がりにしたい。エンジンを出したい」と端正な表情を引き締めた。
6号艇からの戦いだけに、精神的な重圧もない。あとは最後の壁を突き破ることだけに集中する。「足を求めることしか考えない。ピット離れでズルかもしれないけれど、それも覚悟する。地元の住之江でG1を勝ちたい。その思いで挑む。スタートは地元だし問題ない」と闘志をみなぎらせた。念願のG1初タイトル奪取へ、大会史上に残る“アップセット”を成し遂げる。