師匠の上野(右)と後輩の常住(左)に祝福されガッツポーズの末永
師匠の上野(右)と後輩の常住(左)に祝福されガッツポーズの末永

◆プレミアムG1第7回BBCトーナメント(25日・ボートレース尼崎・最終日)

 決勝戦は第12Rで行われ、1号艇の末永和也(26)=佐賀=が、イン速攻で大会初優勝。V賞金1300万円と、来年3月にからつで開催されるSGボートレースクラシックの出場権を獲得した。2着は茅原悠紀、3着には新田雄史が入った。

 佐賀の天才がBBCT初優勝を飾った。進入は枠なりだが、茅原が3カド策。しかし、末永は自分のレースに集中していた。インからコンマ14のトップタイスタートを決めると一気に押し切った。ピットに戻ると「めちゃくちゃ緊張した。でもめちゃくちゃうれしい」と汗をぬぐった。

 今節は直前節の優勝エンジン(井上一輝)を引き当て、決勝戦の枠番抽選でも1枠を引いた。「(タイトルを)取るつもりで来ていたので、1枠を引けたと思います」。来年の地元クラシックの権利も得て強運を見せつけた。

 レースでは連覇を狙う茅原が展示から3カドに引いたが「そうだったんですか? まったく気がつきませんでした。追い風で自分のスタートに集中していたので。前付けがない限り、イン戦で外は見ません」という強心臓ぶりを発揮した。

 今年はからつ、下関に続き3連続優勝となった。昨年10月には津ダービーを制覇。「最近、うまく行き過ぎて。こんな成績を取れる実力があったのかなって。運に身を任せて、取れるうちに取っておきたい」と謙遜したが、1988年以降、30歳未満でG1以上を5回以上優勝している選手は、たった11人しかいない。末永はSG1V、G1は4Vで12人目に名を刻んだ。

 昨年のグランプリは「完璧に浮足立っていた」状態でレースにならなかった。「でも、あの状態で優出とかしていたら、今年は燃え尽きていたと思う。最低賃金で帰ってきたから、今年もSG、G1を一個一個頑張ろうと思えた」。屈辱をバネに出来るのが天才。末永時代の到来は近い。