◆ルーキーシリーズ第24戦 スカパー!JLCカップ(22日・ボートレース芦屋・5日目)
藤田俊祐(23)=東京=は2期連続でA2を決めている。まだデビューから9期目だし骨折の大ケガをしたこともあったことを考えれば悪くない成績だ。ただ3期前には最上位であるA1まで上り詰めただけに、現状に満足することはできない。
昨年のヤングダービーでG1に初出場すると、A1だった2月には関東地区選、3月には平和島周年にも出場してフル世代のG1も2節走った。前期にも大村のG2、そして2度目のヤングダービーに出場して特別戦を5節走ったのだが、まだ白星に届いていない。A2が続いたのもここで勝率を落としてしまった影響がある。ただそれ以上に「上で走る人はエンジンの出し方も出すスピードも違うことを実感しました」と、トップレベルの実力を肌で感じることができた経験の方が価値が大きい。「前の日に自分の方がいい足をしていても、次の日にはやられることもあった。それにとにかく伸びを付けてくる。そういう調整を覚えないと戦っていけません」。いまは再び上昇するための力を蓄えているところと言えるだろう。
「完璧でしたね」と仕上がりも上々だ。準優前のリング4本の交換が当たった。勝負所を見極め、満を持しての整備だった。これで通算10回目の優出で期待も高まる。「芦屋は前回も優出できたし、調整がはまってくれる。地元の多摩川よりもホームと言っていいかもしれないぐらい相性がいい水面です」。一走入魂で待望の初Vをつかむ。