◆ルーキーシリーズ第24戦 スカパー!JLCカップ(21日・ボートレース芦屋・4日目)
「そんなつもりじゃなかったんですけどね」と青木蓮(25)=埼玉=は頭をかいた。3号艇だった4日目後半の9R、6号艇の中村泰がピット離れで飛び出し4コースを奪取。これを見て「(中村)泰平さんがカドだと持たないと思った」と判断して3カドを選択。「Sも決められたし、1Mで2番が握ったのにも体が反応した。反射で対応できたので良かったです」と2着を取り、得点率を6・14まで上昇させて勝負駆けに成功した。
ピット内を歩いている時に、ちょくちょくかがんでいる場面をよく見かけたのが気になったのでたずねてみると、「落ちているのが気になっちゃうんです」とペラを固定するピンを拾っていたそう。「2節前の住之江では18番目で準優に滑り込んで、優勝戦は3着。勝率は残せなかったけど、いいことをすればいいことがあるかなと思って。人のボートまできれいに拭いておこうかな(笑)」。サッカー日本代表の試合後のロッカールームが片付けられていたことがニュースになったことがあったが、借りている職場をきれいにするという精神には感銘を受けた。
準優は5号艇。整備で行き足の改善には成功していて持ち前の速攻力は発揮できる状態にはなったが、機力は中堅の域を出ないまま。「自力でいかなきゃですよね。たまにやるんですけど、チルト2の調整も試してみます」。やってみなければ分からない。片付けも調整もギリギリまで試して幸運をたぐり寄せる。