◆ルーキーシリーズ第24戦 スカパー!JLCカップ(19日・ボートレース芦屋・2日目)
三馬崇史(25)=広島=は、前操者の片橋幸貴が苦戦した53号機に前検から渋い顔。初戦は手応え通りに6着スタートとなったが、後半は3着に何とかまとめた。上向きはしたものの手応えは悪いままで整備も示唆していたのだが、2日目が1Rの1走で時間がなく断念。どうなることかと思いきや、4カドからまくって1着をもぎ取った。
前期は自己最高勝率を大幅に更新し、1月からのA級初昇格を決めている。その原動力は家族の存在だ。「8月に2人目の子どもが生まれたんです。とにかくかわいいんです。2人とも女の子。あざとさみたいなのが出てきていた2歳の上の子にも変化があって、お姉ちゃんらしさが出てきたりするんです。本当にかわいいです」。子どもの話になると思わず顔がほころぶ。「僕が活躍すれば妻も喜んでくれますし、家族みんなハッピーになれるんで頑張らないといけないですね」。一家の大黒柱としての責任感が成長を加速させる。
そのためにも機力アップは絶対条件。レース後には「いい足をしている(村松)栄太さんに見せてもらってペラを叩いて、前原さんにもいい形をしていると言われた。良くない原因は本体だと思うので、部品交換をしていきます」とペラ調整、整備、試運転と繰り返し、たっぷりあった時間をフル活用した。「このままでは終われないので、なんとか立て直したい」。父として、A級レーサーとして予選上位通過を目指す。