優勝メダル盾を手に笑顔の末永
優勝メダル盾を手に笑顔の末永

◆開設72周年記念競走G1トコタンキング決定戦(9日、ボートレースとこなめ・最終日)

 12Rで優勝戦が行われ、4号艇の末永和也(26)=佐賀・124期=がカドからまくって優勝。今年は7回目、G1は今年3月のからつ周年記念以来、3回目の優勝となった。2着は菊地孝平、3着は茅原悠紀だった。

 なお、6日間の総売り上げは71億1779万900円。フライングによる返還はあったが、目標の65億円をクリアした。

 とこなめの新たな王“カズヤキング”が誕生した。進入は枠なり3対3。1号艇には艇界屈指のスタート巧者である菊地が構えていたが、末永はその壁を力でねじ伏せ、カドから一気にまくり切った。

 「正直、菊地選手をまくれるとは思っていなかったです。展開を突こうと思っていたけど、自分の予想と違ったレースになりましたね。タイムも出ていたし、エンジン自体はやっぱり良かったです」と、笑顔で振り返った。

 その勝敗を分けたのはコンマ1秒を争うスタート。「展示でコンマ08行って、本番も同じ見え方で今節の中でも質のいいスタートが行けました」と、迷いなく踏み込んで、自らの手でVをつかみ取った。

 次節はいよいよ、ボート界最高峰の舞台・住之江SGグランプリ。「未知の世界。今までやってきたことを結果につなげたい」。トコタンキングの称号を手にした26歳が、次は真の頂点へ。末永の躍動はまだまだ止まらない。