江戸川の荒れ水面を乗りこなしている中村
江戸川の荒れ水面を乗りこなしている中村

◆スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第23戦(9日・ボートレース江戸川・2日目)

 中村栄治(26)=福井=は、2日目5Rはコンマ06の気合のスタートからイン速攻。「快勝ではないけど、きのう終わってからペラを叩いて、きょうの方が良くなりました」と、日またぎの連勝を決めて笑顔を見せた。これでオール3連対だ。

 「スリットで良さそうな人はいるけど、ターン回りがスムーズになった。乗りやすいですね」。自分好みの足になってきた。

 江戸川は2年ぶりで久々の参戦になるが、23年5月には予選で3勝をマークして準優に進出。その他の開催でもコンスタントに勝ち星を挙げている。

 「江戸川は得意ではないけど、荒れ水面は嫌いではないですよ」と日本一の難水面を乗りこなしている。今節は序盤で回り足を安定させ、予選突破に向けて視界は良好だ。

 今節快走を見せる一方、デビュー7年目でまだ優勝はなし。ここ最近、勝率は4点台で足踏みし、B級暮らしが長く続く。

 課題は「スタートです」と明確だ。「もう少し行けるように。包まれて何もできなくて負けることが多い」。先輩にアドバイスをもらい、スタート改善に取り組んでいる。

 また、末永和也がダービーでSG初優勝を遂げ、同期からSG覇者が出たことが発奮材料だ。「(1学年上の)末永さんとは登番が一つ違いなんです。プライベートで会ったりはないけど、養成所では試験や訓練を一緒にやってましたから。刺激を受けています」。同期のトップには差を広げられたが、あせらず地道に下地を作り、まずはA級昇格を目標に掲げる。