8月の津に続く今年3回目の優勝を目指す高倉
8月の津に続く今年3回目の優勝を目指す高倉

 ボートレース福岡の「スポーツ報知杯」はあす5日に開幕する。SGチャレンジカップの熱狂と興奮も残る中、同じ舞台で繰り広げられる男女混合の6日間シリーズ。2年ぶりの当地Vを狙う高倉和士が主役候補。地元からは先月芦屋で優勝した川上剛も参戦。SG、G1で合計3回優勝の実力者・長田頼宗や、今年3Vの上條嘉嗣、飛田江己らとV争いを繰り広げる。

◆当地直近5年間で7優出2V

 現在A2ながら、1月から適用される新期勝率は7点オーバー。好相性の地元水面で高倉が主役の走りを見せる。

 昨年にはダービーでSG初出場を果たしたものの、前期はまさかのA2落ち。調整スタイルの見直しを考えるほど結果がついてこなかった。ただ、そんな苦しみも5月に入ると一気に変わった。一般戦で6節連続優出するなど快走が続き、勝率を1点以上も上げてA1復帰。完全復調と言っていいだろう。

 その走りが福岡水面で映えるタイプだ。当地は直近5年で11節走って7優出2V。その間の勝率も7点オーバーと実績を残す。持ち味は展開を捉える巧みなレース運び。そんな長所がこの水面にマッチする。

 高いレベルでA1復帰し、次は上のレースの出場と結果を求める番。新期に入った11月以降も若松、三国と連続優出中。地元水面で今年3回目の優勝を飾り、勢いを加速させたい。

◆好調・川上剛や実力者・長田頼宗ら注目

 ファンは熱く、水面は特殊な福岡。期待したいのが地元勢。高倉と川上に注目が集まる。ともに当地は2回の優勝。走る機会ももちろん多く、高倉は7月、川上は10月にも参戦して優出した。A1復帰の高倉に対して川上はA2だが、先月の芦屋では8戦6勝のピンラッシュで優勝。期が変わって心機一転、11月に始まった新期を最高の形で滑り出した。今度はここ福岡でも快走を見せたい。

 戦歴的に長田が格上の存在。予選突破したグラチャンに8月のメモリアルと今年は2回のSG出場。G1戦も9節出場し、4月の津周年で優出するなど結果も残す。当地は2年前のSGメモリアル以来と久々だが、その2年前には一般戦で優勝。今回も実力を発揮すればV争いの中心になる。

 福来剛も3月のからつ周年で優出し、8月の江戸川では5コースまくり差しで優勝。S力生かす攻撃力が魅力だ。高い安定感を誇るのが上條。17優出2Vの昨年に続き、今年も13優出3Vとコンスタントに結果を残す。ただ、当地は9月の一般戦が2年ぶり。優出も通算1回と水面への対応がカギになりそう。将来性のある飛田も当地はまだ2回目。ただ江戸川2Vの実績があり、難水面攻略も期待できる。

 福岡実績でみると北川潤二と是沢孝宏が優勝2回。進入から勝負する北川は仕上げの手腕とレーススタイルが水面に合致する印象。一方、是沢は枠を問わない攻撃力が持ち味だ。

 実力者は他にも多く、今年2Vの中田元泰や直前の戸田で優勝した島田賢人に、小山勉、杉山貴博らA1勢も参戦。9月に若松で優勝した武富智亮も当地で好走が続く。

 また女子選手の活躍も楽しみなシリーズ。2年連続レディースチャンピオン出場の刑部亜里紗がその筆頭。上田紗奈も当地は女子戦優出にレディースチャンピオン出場と縁がある。A2復帰の千葉真弥にも注目だ。