◆ルーキーシリーズ第22戦スカパー!・JLC杯競走(3日・ボートレース住之江・最終日)
ボートレース住之江の「ルーキーシリーズ第22戦スカパー!・JLC杯競走」の優勝戦は最終日の3日、第12Rで行われ、2号艇の田中駿兵(23)=徳島・131期=が2コースから一気に差し切って、うれしいデビュー初優勝を飾った。2着はインで残した畑田汰一、3着は大外から内を突いた青木蓮が入り、ひも穴で好配当を呼んだ。
序盤からの充実パワーを生かして、徳島支部・131期の成長株が住之江で初Vを果たした。
レースはインから畑田、田中、城間がスロー。井上が4コースのカドにして石本、青木も引っ張って枠なり3対3のスタイル。スリットでは大外の青木が遅れ、他は好スタート。インの畑田がトップタイのコンマ05を放ち先まい態勢も1Mでややターンが流れた。そこを2コースでコンマ09の仕掛けから、きっちりと差した田中が一気に突き抜けた。城間のまくり差しは不発で井上、石本の地元コンビも攻め切れず、田中がそのままゴールしてデビュー初Vを達成した。
序盤から伸びは良く、これに4日目あたりからターン回りも良くなり節イチの脚勢。優勝戦の前にはリング交換も行い「足的にはしっかりしていました。でも、まさか優勝できるとは」と大時計台での表彰式では半信半疑だった。それでも、ファンからの熱い声援を受けて「最高です」と満面の笑み。同期の石本、城間も優出したが「自分が一番、優勝したいと思っていました」と6度目の優出で栄冠を勝ち取った。“徳島支部の新星”は年明けには鳴門の四国地区選(1月31日~)でG1デビューも決まっている。「ファンに、いいレーサーだと言ってもらえるように」とさらなる飛躍を誓った。