大好きなギョーザは「毎日でもいい」と野田部
大好きなギョーザは「毎日でもいい」と野田部
1走1走、目先の1勝に全力を尽くす野田部
1走1走、目先の1勝に全力を尽くす野田部

 女子ボートレーサー・野田部宏子(35)=福岡・112期=はギョーザが大好き。子供の頃から「週1で食べていた」とギョーザ愛を語り、今では自宅で手作り、外出して食べ歩きもする。大好物からパワーをもらい、前期の平均スタートは女子トップタイのコンマ12! 屈指の速攻派からボートの話も聞いた。

◆お供は白米一択

  ―ギョーザの調理法はいろいろ。お好みは?

 「基本、焼きが好きなんですけど、季節によりますね。冬はやっぱり鍋! 蒸し器で蒸すこともできるし、ギョーザはすべてがそろっている。ギョーザ、嫌いな人ってあんまりいないと思う。福岡にある点心点っていうお店のあんは、結構ラードは強めかと思うんですけど、鍋に入れたらダシにもなっておいしい。おすすめです」

 ―テイクアウト専門店の『中華工房 点心点』さんですね。料理店にも食べに行きますよね?

 「食べ歩きも好き。結構します。福岡の鉄鍋ギョーザ、小さくて揚げ焼き気味なのが好きですね。浜名湖の帰りには、浜松で食べたり。今節(桐生)の後、神田で食べる予定。前泊で食べるのは罪悪感があるから、基本、レースの後ですね」

 ―タレの調合で酢が多めとか、こだわりは?

 「福岡だけですかね? タレは完成されて置かれているイメージです。辛いのはあまり好きではないので、ラー油は入れない」

 ―ギョーザがメインとして、そのお供は白飯とかラーメン? それともお酒?

 「白米一択! ご飯、おいしいじゃないですか。飲むときはビールかな」

 ―レーサーは体重管理が大事。大好きなギョーザ、いっぱい食べても大丈夫?

 「そんなには食べないですよ。ギョーザは食べる個数を微調整できるし、具材のやりようです。運動している人にとって、ギョーザはPFCバランス(※注1)がいいんですよ。自分に反映できているかはさておき(笑)。あんに野菜をいっぱい入れたりとか、グルテンフリーしている人は米粉の皮で作ったりとか。自分で作るときは、好みにカスタマイズできる。お店ごとに特色もあるから、選ぶこともできますし」

 ―勉強になります。ちなみに…、男子と出会って序盤のデート、食事でギョーザに誘われるのはアリ?

 「いいですよ! リーズナブルだし。ただ、ちゃんとうまいところに連れていけよって感じです。ギョーザに対しては厳しいので、納得いかないところだと評価は下がります(笑)」

 ―ギョーザ話、頂きました。では、ボートの話も。前期(5~10月)の平均スタートは驚異のコンマ12。女子トップタイでした。

 「Fしなかったのは花丸、良かったなと。スタートを放って良かったときもありましたが、締めたり、まくれたりするシーンが少なかった気がします。もう少しスタートの質を上げて、かつ、Fしないようにできたら。もっと準優に内枠で乗って、優出したいですね」

 ―今の目標は初優勝、初のA1級でしょうか?

 「私は目先の1着(笑)。よく『目先の1着にとらわれて失敗するな』みたいなのはあるけど、目先の1着の積み重ねが結局、期別勝率や優勝につながると思うので。まずは一つ一つのレースをしっかり一生懸命走る、という意味での“目先の1着”です」

 ―ファンにメッセージを。

 「いつも叱咤(しった)激励、ありがとうございます。エゴサして、ちゃんと見ています(笑)。真摯に受け止めて、精進して参ります」

(※注1)PFCバランス エネルギーを作る「3大栄養素はたんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)。そのバランスが、健康や美容、運動する人にとって大事」と野田部談

◆2013年5月芦屋デビュー

 <野田部宏子>(のたべ・ひろこ)1990年6月25日生まれ、35歳。福岡県出身。福岡支部所属。2013年5月、112期生として芦屋でデビューし、初勝利は同年12月の福岡。初優出は19年3月の蒲郡で、通算6優出0V。同期には今泉友吾、山崎郡、藤原啓史朗、小池礼乃、中川りな、千葉真弥らがいる。好きな食べ物はギョーザで「ギョーザを出している新聞社、ありましたよね。あれ注文して食べましたよ。おいしかった。東スポ? 報知さんも出してくれたら買いますよ」。164センチ、53キロ。血液型A。今後の出場予定は芦屋(出走中~4日)、まるがめ(22~27日)、下関(来年1月4~7日)。