◆ルーキーシリーズ第21戦スカパー!・JLC杯争奪戦(20日・ボートレース津・3日目)
出畑孝成(19)=福岡・133期=は3日目6R、6号艇での出走。1周1マークではスピードを乗せて、最内差し。この時点ではまだ後方だったが、道中でドリーム組の石本裕武も抜き去って2着。価値あるレースだった。「チルトは3度の方が足はいいけど、ピット離れとかを考えたら0度かな」と、2日目後半からチルトを下げて、ピット離れや道中の雰囲気が軽快になった。
津は今回が初参戦。「結構、好きかもしれません。宿舎のご飯がすごくおいしいし、牛すじ煮込みが特においしかったです(笑い)。選手控室もきれいですね。水面も乗りやすいし、結構伸びます。自分のイメージ通りに調整ができます」と、初参戦ながらも津でのフィット感は抜群だ。水面、調整面の相性も良好。そしてなにより環境の快適さもいい後押しになっている。
さらに2世レーサーとしての強みもある。「お父さん(出畑孝典)との共有のペラゲージだったり、スタートに関しても色々聞いてきました」ともらったアドバイスもうまく生かしている。
順調に成長曲線を描いているが、まだ勝率は2~3点台。11月から新期が始まったが、「今期は4~6枠でA級になりたいです。でも、A1級を目指してやっとA級に上がれると思うんです。なので、A1級を目指してやっていきます」と、目標は明確。津で勢いづく孝成。父・孝典の背中を追い越す日はそう遠くはない。(世古 智紀)