◆ルーキーシリーズ第21戦・スカパー!・JLC杯争奪戦(18日・ボートレース津・初日)
原田雄次(27)=福岡=は初日8Rで強烈な印象を残した。6コースからコンマ01で踏み込み、迷いのない攻めでレースを大きく動かした。「出足が弱そう。その代わり、直線やスリット付近は良かったです。今後はバランスよく仕上げたいです」と現状は伸びに偏った状態。石本裕武との首位争いの末に2着となり、舟足には注文をつけたが、大外枠だけに上々の滑り出しと言えるだろう。
今期の原田はスタートへの取り組み方を大きく変えている。2025年後期には自身初のA2級へ昇格したものの、26年前期にはB1級に逆戻り。浮き沈みのある近況の中で課題にしたのがスタートだった。その結果、これまで平均スタートがコンマ20近辺だったのが、コンマ15近辺まで改善。数字にも意識改革の成果が表れている。
「前期にめっちゃ勝率落としてしまって、師匠の乙藤(智史)さんや池永(太)さんに相談しました。エンジンやリズムはすぐに変えられないかもしれないけど、スタートは自分次第。スタートを行けば6コースからでも着が取れるようになりますね。だから今期はコンマ10くらいを目標に行っています」と、助言を受け、それが今回の積極的な攻めにもつながった。
外枠でも勝負できる。その手応えを得られたこの2着は原田にとって確かな前進。この勢いそのままに、今節も走り抜く。