準優はパワー逃げを決めた吉田拡。まるがめ周年初Vにアタックだ
準優はパワー逃げを決めた吉田拡。まるがめ周年初Vにアタックだ

◆G1京極賞 開設73周年記念競走(11日・ボートレースまるがめ・5日目)

 吉田拡郎(43)=岡山=が相性抜群の水面で躍動している。準優9R、インからコンマ02と飛び切りのSを放ち、単騎ダッシュの岡崎のまくり差しを許さず一気に逃走した。レース後は「必死すぎてあまり良く覚えていない」と激しい1Mの攻防にしばし、ぼう然だった。「ピット離れが良さそうな人(海野)がいたのでチルトは(前日までの0から)マイナスにした」とインをキープできる足にして挑んだ。それでも、パワフルな脚勢は変わらなかった。

 これで京極賞は71周年(3着)、72周年(5着)に次ぎ3年連続でのファイナル進出だ。さらに、まるがめは過去2Vで、12年12月のG2モーターボート大賞に、SG初Vとなった14年7月のオーシャンカップと、ともに特別戦を制している。「これで来年の京極賞もドリームに乗せてくれますかね? いや、それより優勝したら賞金がでかいですね」。現在、賞金ランク26位とグランプリ出場を狙える位置。勝てば一気に18位以内に入ってくる。「優勝戦はチルト0で行きます。準優が速すぎたのでSは10から15ぐらいで」。京極賞初V&グランプリ出場を目指し、パワー攻めを披露する。(吉井 豊)