◆ルーキーシリーズ第２０戦・スカパー！ＪＬＣ杯（１１日・ボートレース福岡・最終日）
ボートレース福岡の「ルーキーシリーズ第２０戦・スカパー！ＪＬＣ杯」は１１日、最終１２Ｒで優勝戦が行われ、１号艇の水谷理人（２３）＝香川＝がインから逃げて勝利。昨年５月の丸亀以来、自身２回目の優勝を飾った。登玉隼百が２着に入り、パワーで注目を集めた鰐部太空海はスタートで後手に回って３着。３連単１３２は１２７０円、３番人気の決着だった。
プレッシャーのかかる一戦を乗り越えて水谷が勝利した。スタート特訓、展示とも２号艇の鰐部が強烈な足色をみせる。「嫌でしたね。１艇身くらい行かれていたし、スリット同体でもギリギリもつかどうか」。そんな機力差を目の当たりにして調整の失敗もあったという。「焦ってちょこちょこやったら微妙でした」。満点の仕上がりではなかったものの、最後は自信のあったスタートで勝負。渾身の仕掛けを決めた水谷に対し、ライバルの鰐部は立ち遅れる形となって勝負を決した。
デビュー１年で決めた初優勝から約１年半。２回目までの期間の方が長くかかってしまったものの、今回は予選トップからの王道Ｖで「前回よりもうれしい」とその内容に納得する。素質開花のきっかけともなりそうなシリーズだった。
Ａ１昇級と来年の最優秀新人を目標に掲げる。また地元丸亀ではＧ１７３周年を開催中。「あっちがいいです。京極賞を走りたい」。今節の走りを見るにその機会もすぐに訪れそう。近い将来、特別戦への挑戦が楽しみだ。