◆ルーキーシリーズ第20戦・スカパー!JLC杯(7日・ボートレース福岡・2日目)
城間盛渚(23)=福岡=が一つ目の山は乗り越えた。2日目は5R1号艇で登場。初日3、6着に終わり、予選突破へ落とせないイン戦となる中、冷静に立ち回って押し切った。「絶対に勝ちたかったんで」とホッとした表情を見せる一方、機力に話が移ると表情は曇りがち。レース後は整備を行い、パワーアップに努めている。
今年から福岡フレッシュルーキーを務める。出場機会も増えて今年の当地は7回目になるが、予選突破はまだなく、結果はなかなか伴わない。ただ、本人の実感は異なる。「やれてないので」と前置きしながらも、「ターンは合っていると思うし、スタートも割と見えている。好きな水面です」ともちろん好印象。リズムを崩す大敗は目に付くものの、水面攻略の手応えはつかんでいる。
沖縄・糸満高出身だが、進路選択の際、甲子園出場がかなわなかった時点で就職を選択。その時に親の勧めで知ったのがこの職業。在学中に足を運び、その迫力に触れて決断の決め手となったのがここ福岡だった。「縁がありますね」。今では期待のレーサーとしてその舞台に立っている。
9月にびわこで初優出。勝率も少しずつ着実に上げており、あとは地元での活躍が待たれるばかり。「予選突破はしないと」と意気込む中、3日目は大事な2走。「気持ちでは負けない」と甘いマスクの下に決意を込め、外枠克服の活路を開く。(中村 雅俊)