◆ルーキーシリーズ第19戦(21日・ボートレース徳山・2日目)
中村日向(26)=香川=が巻き返しに燃える。
初日のDR1stは1号艇で乗艇しながらも6着大敗。これには「自分の調整ミス。前半が回り過ぎだったので止めたらやり過ぎてしまった。買ってくれたお客さんに申し訳ないです」と、深々と頭を下げるしかなかった。2日目の1走は手堅く2着。「まだまだ初日の分まで頑張らないといけない」と鉢巻きを締め直す。
今年は既に自己最多となる6Vを挙げていて好調に見えるが、「最近、自分のターンができていない。記念を走らせてもらって、みんながエンジンを出す中で、伸びを求めているとおかしくなってしまった。レースでオタオタしてしまっているんです」と悪循環に陥っている。
「休みの時は娘がかわいいばかりになってしまっていて、それをレース場にも持ち込んで闘争心が欠けているのかもしれません」と父の顔を見せるが、娘にオタオタした姿ばかり見せる訳にはいかない。「メリハリをつけないといけませんね」。格好良く稼ぐのも父の役目。気持ちを切り替えて自らにムチを入れる。
失った自信を取り戻すには結果を出すしかない。「エンジンが出ていれば優勝争いに絡めるという気持ちも持っている。11月には地元の記念も入っているし、今節で自分を取り戻したい」。G1タイトルホルダーとして、ルーキーシリーズでは格上。今年7度目の頂点を目指してリズムを上げる。