◆G2江戸川634杯モーターボート大賞(19日・ボートレース江戸川・最終日)
ボートレース江戸川のG2「江戸川634杯モーターボート大賞」の優勝戦は19日、第12Rで行われ、地元のエース・石渡鉄兵(50)=東京=がイン速攻で優勝。同タイトル初Vを飾った。2着は坪井康晴、3着には馬場剛が入った。
エンジン抽選で、容赦なくうなり切るエースモーター69号機が江戸川マイスターの手に渡るなんて。こりゃあ、あの大谷翔平に金属バットを握らせたようなものですって。
25年G2・江戸川634杯 モーターボート大賞を石渡が逃げ切った。地元の鉄腕が、鉄壁にして鉄板にして、鉄人レベルの強さを見せつけて、江戸川の主要タイトルで唯一取り残していたラストピースをついに獲得した。
「江戸川ではこのタイトルだけがまだ残っていたので、本当に欲しかったんです(超うれしそうに)。レースでは絶対に大ちゃん(3コースの佐藤大佑)が100%まくってくると思いましたが、バックで前に行けましたし、本当に仕上がりは完璧でした(きっぱりと)。展示(トップタイムの6秒65)からだいぶ仕上がっていましたよ!」
このVで年間獲得賞金ランクは大会前の37位から25位へと一気に順位を上げた。現時点でチャレンジカップ(福岡、11月25~30日)の出場権にも届き、この大一番での結果次第では、いよいよ年間ベスト18も視野に入ってくる。「福岡は好きなコースなので、なんかありませんかね(笑)。もう50歳になりましたが毎年、毎年、去年の自分を超えるつもりでやって来ましたが、まだまだ行けるんじゃないかと思っちゃいますね(苦笑)」。これにて江戸川は名実ともに完全制圧した。さあ、次なるは自身初となるSGタイトル制覇をターゲットにいざ全国へとうって出る。(淡路 哲雄)