デビュー2度目の舟券絡みを果たした地元の広部
デビュー2度目の舟券絡みを果たした地元の広部

◆ルーキーシリーズ第17戦(3日・ボートレースびわこ・2日目)

広部 大明(21)=滋賀(3日目1、5Rに出走)

 初出走は昨年11月の地元水面。それ以来、18節目で戦闘力の上昇をアピールした。2日目1Rは、BSの伸び比べで田村を内から制しつつ、1周2M先行の上野と高山の間に差し込み、その2艇をパス。再び盛り返した田村に対しては2周2M差しで射程に入れ、最終1Mは全速で3着争いに決着をつけた。落ち着きのある見事な戦いぶり。それでも「後半も2着が取れたらよかったんですけどね」と、2着争いに敗れた5Rを悔やむのは向上心の表れだ。

 湖北の出身。冬は雪が積もる。自然とスキーに興じるようになった。「伊吹山や、長野にもよく行きました。膝の使い方はボートとよく似ています」。ただ、デビュー1年目の冬、ゲレンデに足を運ぶことはついになかった。皮膚に刺さるような寒風の中、びわこで旋回練習を繰り返した。その成果が実を結びつつある。

 「舟の向きが良かった。(気象条件に)メチャ合っていたんだと思います。レース足が良くて、差した後も、ものすごく進んでくれる感覚があります」と、エンジンの快調さを強調した。今節が初参戦のルーキーシリーズ。いきなり初白星&水神祭のチャンスが巡ってきた。(上村 尚也)