０９年のＳＧシリーズ第２弾「第３６回笹川賞」は福岡競艇場で２６日から６日間開催される。ファン投票によって出場選手が決まる競艇界のオールスターゲームだ。今回２万２８０４票を集め、ＳＧ初出場を決めた艇界のシンデレラ・平山智加（２３）＝香川＝に意気込みを聞いた。
すさまじいスピードでスターへの階段を駆け上がっている。デビューから３年と７日でのＳＧ参戦は女子では歴代最短の記録だ。今回の選出順位は３５位だが、８人出場する女子選手の中では４番目。期待の高さがうかがえる。
一報を聞いたときは「もうびっくり。がむしゃらにやりたい」と話した平山。それでも、ただ単純に出るだけでは終わらない雰囲気を感じさせる。大器の片りんをのぞかせたのが４月の丸亀ブルーナイターオープン記念レースだ。一般戦とはいえＳＧクラスの選手が大挙参戦するなか、優出を果たした。
優勝戦は６コースからコンマ０４のトップスタート。１マークはまくり差しでイン太田和美の内をえぐったがわずかに届かなかった。それでも今村豊、田村隆信、湯川浩司といったＳＧホルダーらを相手に堂々の３着。「奇跡的でした。たまたまです」とけんそんするが、大きな自信となったはずだ。
直前のびわこ一般戦は７センチを超すうねりに苦しめられ失速したが、シリーズ後半は３連勝と巻き返した。福岡もうねりが発生する水面だが「印象はいい方です。相性は悪くないと思う」と前向きだ。
３～４月にはスポーツ報知紙面とブログ上でニックネームを募集し「ちかりん」に決定した。「覚えてもらえるように頑張らないと。目標は最後まで走りきること。しっかり勉強したい」と大舞台に期待を膨らませている。
