流れが変わった(丸亀・全日本選手権3日目)

 4日目R、明らかに流れが変わった。勝てば予選トップ通過に大きく近づく1号艇の松井繁が痛恨のフライング。3コースの坪井康晴も同じくコンマ02のフライングに散った。勝ったのは4カドからコンマ02スタートを決めた今垣光太郎だった。決めたというより残ったという方が正確かもしれない。本人も勝利者インタビューでは「コンマ10くらいのつもりだった」と話していた。バックでは4番手。2マークで伊藤宏の内を差して先頭に浮上、得点率トップになった。

 2つの我慢がもたらした得点率トップかもしれない。今年6月の芦屋グランドチャンピオン決定戦。前検から好感触だった今垣は4カドからまくっていった。しかし、結果は無念のフライング。この時もコンマ02のスリットオーバーだった。その後、蒲郡オーシャンカップで久々のSG優出、若松MB記念でSG優勝と復調してきた。若松のSG優勝があったからこそ、今回はコンマ02に我慢できたのかもしれない。

 もうひとつの我慢は整備しない我慢だ。整備の鬼として知られる今垣。今節は9月に降ろされたばかりの新エンジンで行われている。「少し重さがあるけど、まだ新しいエンジンだから乗り込んでいけば準優、優勝戦のころにはいい感じに仕上がると思う。本体をやって脚落ちしたらいやなんで」。本来なら本体整備でパワーアップを図りたいはず。そこをぐっと我慢して乗り込みを続けている。「自信がある」と言い切れるペラがあるからこそ我慢ができるのかもしれない。

 以前はペラが合わず、エンジンが出ない、スタートで無理をする。フライングの悪循環だった。スランプを乗り越え、収穫期に入った印象だ。このまま得点率トップをキープして準優、優勝戦を逃げ切れば完全復活といっていいだろう。

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