尼崎ボート場
尼崎ボート場

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 日本プロ野球のドラフト会議が22日に行われた。今年もまた、くじ運の良さ、悪さ、悲喜こもごもの情景をテレビで見た。

 『運』と言えば2007年、暮れの「ボートレースグランプリ」の取材で、その年のワールドシリーズを制したRソックスのセットアッパー、岡島秀樹さんからこんな話を聞いた。「チームメートは移動の機中でカードゲームに興じることもあります。単に時間つぶしじゃなく、別の意味もあります。彼らはツキを見極めるのです。投手、野手とも自分にツキがあると思ってプレーすれば前向き、大胆になれるんじゃないでしょうか」。私のような賭け事好きはラッキー、ツイてない、などと年中考える。一流スポーツ選手も運という思いが頭の隅にあるのか、と驚かされた。

 私が担当するボートレースは運が大きなウェートを占める。文字通り、ボートにモーター(以下機)を装着して競走する。従って良機は力強く前に進む。その機は各ボート場が保有し、良い、悪いがある。レース前日に各選手が抽選器を回して割り当てられる。良機を引いた者はその時点で優位に立つ。悪い機なら整備して機力アップに努める。良くならないとトップ選手でも格下の選手に負け、大敗が続くこともある。抽選運のよしあしが成績、稼ぎを左右するとも言える。

 27日からボート界最高峰レースの一つ「ボートレースダービー」が尼崎ボート場で開幕する。本紙・山下記者が推奨し、ボート用語で言う“エース機”は「56号」。誰が手にするか、最初の興味はそこにある。(ボートレース担当・小松 生幹)

 ◆小松 生幹(こまつ・せいき)1978年入社。86年から現職。