◇推しメン新鮮力
猛者が集う福岡支部に、またスター候補が登場した。安河内鈴之介(やすこうち・すずのすけ)=福岡・133期=は、芦屋のフレッシュルーキーに選出され、すでにG1、G2で1着経験ありと将来を嘱望される存在。パンチのあるターン力が最大の持ち味。常に全力で仕事に打ち込み、闘争心を前面に押し出して一歩も引かない戦いっぷりを見せている。(構成・三池 和輝)
野球少年からレーサーへ 姉の縁がつないだ末永和也との出会い
―レーサーになる前は何をされていましたか?
「高校生で、ずっと野球をやっていました。自分は福岡出身ですけど、大分の高校で野球をやっていて、寮生活でした。藤蔭高校っていうところです。ポジションはセカンドでした」
―レーサーになる前段階で、SGウィナーの末永和也選手と縁があったとお聞きしました。
「はい。最初は親からレーサーをすすめられました。それでボートレーサーについてお姉ちゃんに相談したら、知り合いにレーサーがいるといわれて、それが和也さんでした。そこで和也さんと、和也さんの同期の篠原晟弥さんを紹介してもらって、養成所試験のことだったりレーサーの生活のことを聞いて、それで目指そうと思いました」
―今は、その末永選手が師匠になりました。末永選手は佐賀支部で安河内選手は福岡支部と支部は違いますが、世代が近い師匠の存在は心強いのでは?
「今は和也さんと家が近いので、夜ご飯を一緒に食べに行ったりします。この前は焼肉を食べさせてもらいました。年齢が近いのもあって、すごく話しやすいです。普段は『彼女できたの?』とか、そんなやりとりもします」
―末永選手が初めてSGを制したのは、25年10月の津ダービーでした。優勝戦では末永選手が1号艇から逃げを決めましたが、レースは見ていましたか?
「リアルタイムで見てました。まあ逃げるだろうな、とは思っていました。オールスローになって、スタートする前から逃げるだろうなと思っていたら、簡単に逃げていて本当にすごかったです。いつか和也さんと一緒に大きいレースを走りたいです」
目標はヤングダービー、そしてオールスターへ
―今、手前の目標として、目指しているタイトルがあれば教えてください。
「ヤングダービーですかね。ずっと養成所の時から出たかった大会ですし、年が近い選手が相手なので、なおさら負けたくない。何でも一番がいいんです」
―通算では2V。2026年2月に児島でデビュー初優勝を達成し、7月には蒲郡で2度目の優勝を決めました。2回の優勝を振り返っていただけますか。
「1回目の児島はFが出て、恵まれ優勝だったので、何ともいえない感じでした。2回目の蒲郡は、エンジンがめちゃくちゃ出ていました。(蒲郡は)レディースVSルーキーズで、同期とか年齢が近い人がいっぱいいたので優勝戦1号艇でもリラックスして臨むことができました」
―今後も鈴之介選手のめざましい成長が楽しみです。今の課題は何でしょう?
「もうちょっとメンタルを強くしないといけないと思います。9月の戸田で優勝戦1号艇でしたけど、まくられちゃったんですよ。戸田は最終日ずっと一日中吐きそうだったんで…。一番悔しい思い出は戸田です」
―レーサーとしての持ち味やアピールポイントはどこでしょうか?
「攻めていくレースが好きです。コースは5コースが好き。自分から攻めていきたい。でも、野球をやっていたときは、打つよりも守る方が好きでした(笑)」
―今後に向けて、掲げている大きな目標があれば教えてください。
「オールスターに出ることですかね。人気がないと出られない大会なので。ファンの皆さんに名前を覚えてもらえるように頑張りたい。応援のタオルもすごく増えてきていて、本当にうれしいです。ヤングダービーには毎年出たい。これからも選手生活は長いので、できればSGに出場できるように、一走一走全力で頑張っていきたいです」
◆安河内 鈴之介(やすこうち・すずのすけ)。2003年12月15日生まれの22歳。福岡県出身。福岡支部133期生として23年11月9日に福岡でデビュー。26年2月に児島で初優勝。通算2V。趣味はゴルフ、ドライブ、ショッピング。「今の趣味はゴルフですね。選手みんな、ゴルフが好きなんで。あとはドライブ。ずっと欲しいと思っていた車を買えて、その車でドライブしています。色はマットブラック。納車した時はウキウキでした。けっこう物欲はある方です。いろいろな物を買いたい気持ちがモチベーションです」