仲道大輔
仲道大輔

◆スカパー!・JLC杯徳山ルーキーシリーズ第18戦(6日・ボートレース徳山・5日目)

 仲道大輔(26)=愛知=に、理想とするレーサー像を問うと、迷いなく言い切った。ファンのために走る選手でありたい―。「誰かに応援してもらえることって、なかなかないですから。賞金をたくさん稼ぎたいとかは、僕、そんなにないんです」。軽妙なトークで報道陣や周囲を楽しませる一方で、ぶれない軸を持っている。

 高校時代にレーサーを志した。親同士の交友があり、前田篤哉のレースを見に行ったのがきっかけ。「こんなに声援を浴びるんだと思って」。サラリーマンとして7か月、重機のメンテナンスなどを行う仕事をしていたが、2度目の受験で合格し、養成所に入所した。

 デビュー以来、常にファンのことを思い、走ってきた。横断幕の掲出終了に伴い、これまでの応援への感謝の思いを込めて、6種類の「横断幕」を背中にプリントしたTシャツを作り、ピット内で着用している。「将来的には、子供食堂のようなものもできないかと思っているんですよ」。何かのために走りたいという気持ちが、水面に向かわせる一番の原動力にほかならない。

 準優10Rは2コースから差し切り、優出一番乗りを決めた。「徳山は大好きな水面。いつものびのびと走らせてもらっている」。そう言うと、トレードマークのパンチパーマに手をやって笑顔を見せた。ファンに愛される庶民派レーサーが、これまでの応援への感謝の思いを背中に乗せて、4度目の優勝をつかみ取る。