西丸は初日2、3着とまずまずの滑り出しを見せた
西丸は初日2、3着とまずまずの滑り出しを見せた

◆スカパー!・JLC杯徳山ルーキーシリーズ第18戦(2日・ボートレース徳山・初日)

 西丸敦基(24)=香川=(2日目1、11Rに出走)

 

 冷静で、落ち着いた話しぶりが印象的だ。「もっと自分を出せと言われることもあるんですけど。でも、まだまだ自分はたいしたもんじゃないと思っているので」。胸の内には、確固たる芯も持ち合わせているようだ。

 弟・侑太朗とともに注目を集める兄弟レーサー。その性格は正反対だという。ゴルフ、空手、サッカー…。子供の頃から2人で同じスポーツに取り組んだ。「弟はいつも感情を表に出すタイプ。自分は内に秘める方でしたね」。小学生の時に初めてボートレースを見た。その時はそれほど興味を抱かなかったが、いつしかレーサーを志していた。「勝ち負けがはっきりしている方が好きなので」。気づけば、弟も同じ道を目指していた。

 養成所には弟より2期遅れて入った。今も実績では弟の方が一歩前を行くが、焦っているようには見えない。先日幕を閉じた若松ヤングダービー。侑太朗は優勝戦1号艇で2着に敗れた。「こういう時もあるよ」。LINEを送った。今でも会えば、自然とボートレースの話になる。「整備の話だったり、ターンについてだったり」。今年1月の鳴門ルーキーシリーズで初優勝を飾るなど、自身も着実に成長を遂げている。

 手にした55号機の感触は可もなく不可もなくといったところ。それでも4、6号艇の初日は2、3着とまずまずの滑り出しを見せた。「弟と刺激し合えるのを、僕はいい環境だと思っている。いつか2人で高いレベルで走りたい」。変わらない静かな口調に、内に秘めた確かな意志がにじんでいた。