◆プレミアムG1第13回ヤングダービー(27日・ボートレース若松・最終日)
優勝戦は第12Rで行われ、4号艇の宮之原輝紀(28)=東京=が差して勝利した。初のPG1制覇を成し遂げ、優勝賞金1300万円を獲得。ヤングダービー22歳5か月での史上最年少優勝を狙った1号艇の西丸侑太朗は2着に惜敗。3着は5号艇の中亮太だった。
◇G1優勝戦Fで出場停止の試練乗り越えた
宮之原が悲願を達成した。SGでは2024年3月の戸田クラシックで優出3着。G1では8度、G2では5度の優出経験があるヤング世代有数の実力者。しかし、意外にもこれが初のタイトル獲得だ。
優勝戦は、3号艇の竹下大樹が自慢のハイパワーで内をまくりにかかった。そこにインの西丸侑太朗が応戦。空いた内を4号艇の宮之原がズバッと差した。劇的な優勝を勝ち取るも「1Mは展開が向き過ぎ。自力で勝てていない。自分の弱さを痛感した。展示タイムも、自分一人だけ悪かった。調整力も求めて、もっと自力をつけないといけないと思う」と反省がちのヒーローインタビューも、宮之原らしさ全開だった。
2024年9月11日。試練がやってきた。G1津72周年記念の優勝戦、4号艇からコンマ01の痛恨F。そのペナルティで、1年間のG1・G2出場停止処分を受けた。その後、話を聞くと「今はモチベーションを失っている状態で…」と肩を落としていた。無理もない。最高峰の舞台から締め出された表情は、普段よりも少し暗く見えた。しかし、以降はスタート事故なし。記念に出場できなかった2025年には年間8Vを記録と、格の違いを見せつけてきた。苦しんだあの日々も、振り返れば必要な期間だったのかもしれない。
優勝賞金1300万円を加算し、賞金ランクはレース前の34位から17位に浮上。次節は10月13日に開幕するG1平和島72周年記念だ。「(とこなめSG)チャレンジカップには行きたいなと思っていた。次には平和島の記念があるので、そこに本腰を入れていきたい。1号艇で優勝して、意味があると思う。もっと努力していきたい」。決しておごらず、高ぶらず。さらに高い目標を持ち、地元水面に凱旋する。(三池 和輝)