◆SG第72回ボートレースメモリアル(30日・ボートレース桐生・最終日)
優勝戦は第12Rで行われ、1号艇の峰竜太(41)=佐賀=がイン速攻で優勝。グランデ5対象のSGをすべて勝ち、史上初となるグランドスラマーに輝いた。峰にはボーナスとして3億円相当のインゴットが贈呈される。メモリアルのV賞金4200万円を合わせて一大会で約3億5000万円を稼いだ。
◇「業界のことを考えたら、誰かがいずれ取るけど、自分が取った方がいいと思う」
やはりスーパースターが決めた。峰がグランデ5(クラシック、オールスター、メモリアル、ダービー、グランプリ)をすべて制した。最初の達成者に与えられる3億円相当のインゴットよりも、責任を果たし、重圧から解放されたことに安堵(あんど)した。
レース直後の優勝インタビューでは涙を流し「有言実行できて良かった」と、宣言通りの偉業達成を振り返った。
今節はグランデ5のグランドスラムに王手をかけた状態で桐生に入った。「俺に任せとけという感じで来たけど、背負いきれないぐらいに感じていた」。優勝が現実味を帯びてくると、重圧は日増しに強くなっていった。
本人の胸の内はよそに、周囲はヒートアップしていった。選考順位1位で一番にエンジンを引けばエース機を引き当てた。初日12Rのドリーム戦は2着発進。予選は全て舟券に絡み、地元の大エース・毒島誠と得点率で並んだが、上位着順の差で1位通過を果たした。
準優もインから圧勝したが「グランプリと違うプレッシャーがあった。責任感もすごかった」。そう話す目はうっすらと赤くなっていた。
引けない理由がある。「懲戒明けからボート業界のために頑張ろうと決めた」。22年2月、ネット上での不適切な交流について褒賞懲戒審議会で4か月の出場停止処分を受け、2年近くSGの舞台を離れた。SG復帰戦の蒲郡クラシックで優勝。その後もイベントや動画出演などに積極的に協力、ボートレースの知名度アップに汗を流している。
「今節は背負うと決めたので。業界のことを考えたら、誰かがいずれ取るけど、自分が取った方がいいと思う」。スーパースターとして、真正面からぶつかって達成した大偉業。桐生で峰がグランドスラマーになった。
◆峰 竜太(みね・りゅうた)1985年3月30日生まれ、41歳。佐賀県出身。2004年11月、95期生としてからつ一般戦でデビュー。初勝利は同年12月の福岡一般戦。同期には山田哲也、金子拓矢、岡村仁、海野康志郎らがいる。初優勝は2005年11月のからつ一般戦。G1競走は初優勝の2009年2月・芦屋九州地区選をはじめ、20V。SG競走は初優勝の2017年7月・まるがめオーシャンカップをはじめ、今大会で8度目の優勝。通算106V。171センチ、B型。
※ボートレースの歴史ある5つのSG競走「GRANDE(グランデ)5」(ボートレースクラシック、ボートレースオールスター、ボートレースメモリアル、ボートレースダービー、グランプリ)全制覇の「グランドスラム」を最初に達成し、3億円相当のインゴットが贈呈される(2014年ボートレースオールスター以降の競走が対象)。