道中で華麗に逆転し3着の“福井期待の新星”中本
道中で華麗に逆転し3着の“福井期待の新星”中本

◆オール進入固定 ルーキーシリーズ第15戦 スカパー第28回JLC杯(31日・ボートレースとこなめ・2日目)

 中本大樹(23)=福井=が2日目5Rの6号艇で1周1マークを終えた時点では5番手。それでも周回を重ねるごとにライバルを一艇、また一艇とかわし、鋭いターンで3着まで押し上げた。

 福井支部期待の若手は、伸び型調整を得意とする下出卓矢の弟子。福井支部は下出をはじめ、伸び型を武器とする選手が多く、中本もその環境で技術を磨いてきた。ただ、そのスタイル一辺倒ではない。「デビューして3年くらいは、伸び型のペラも色々経験した。最近はオーソドックスな調整で走ることが多いです。でも、伸び型をやることもある」。状況に応じて戦法を使い分けるオールラウンダーへと成長している。

 デビュー当初はフライングにも苦しんだ。「気持ちの問題でスタートを行ってしまうことが多かった」と振り返る。それでも数々の経験を積み重ね、今ではレース運びにも落ち着きが出てきた。今節も伸び型を試したが「ダメだった」と判断すると、迷わず方向転換。武器であるターン勝負に切り替え、持ち味を存分に発揮した。

 今年は桐生でデビュー初優出を果たし、着実に実績を積み上げている。師匠から受け継いだ伸び型という引き出しに加え、磨き続けるターン技術。福井支部に、新たなスター候補が確かな足取りで歩みを進めている。3日目は1号艇と2号艇の好枠が待つ。ここでポイントを積み重ね、上位争いへ弾みをつけたい。(世古 智紀)