◆素顔のクイーン
国立の岡山大学在学中にボートレーサーの道を目指した大広咲季(26)=香川=。デビュー後には無事に大学を卒業。笑顔が素敵な131期生は師匠の竹田和哉、中村桃佳夫妻や、選手になるきっかけとなった先輩・今井美亜の教えを受け、レーサーとして成長するため精進する毎日だ。
(構成・吉井 豊)
―デビューして約3年8か月。26年後期適用勝率は自己最高の3・47で順調とは言えないが、1着数は昨年の13勝から今年は半年で9勝とジワリ上昇カーブを描く。
「ここまで正直(成績は)伸びなかったですね。デビューして半年後に平和島で初勝利。でも2勝目がそれから1年ぐらいかかって、ポンポンと勝てなかったですね。なんかうまくいかなかったし、(上昇の)きっかけがつかめなかった」
―それでも昨年は6月の多摩川女子戦で初の準優進出。12月には尼崎女子戦で2度目の準優入り。
「尼崎は2日目から3連勝しました。でも結局、準優は6号艇でしたね。最近はちょっとずつ調整が合ってきました。これまで乗れなかったのが、調整ができるようになって、(成績が)良くなってきたのかな」
―ボートレースを始める前は大学生だった。
「小中高とバレーボールをやっていましたが、高校(高松商)を最後に、もうバレーはいいかなって思って。岡山大学を受験(一発で合格)。農学部の農芸化学コースでたんぱく質とかの研究をして、大学院に行くつもりでした。部活は新しいことをしたかったし、楽しそうやったからボート部に入りました。でも、今のレース用のとはまったく違うし、ボートレースのことは考えてもなかったですね」
―ボートレーサーを目指すきっかけは突然だった。
「大学3年の時でした。携帯でボートレースを見て、これや!って思いました。それが今井美亜さんがクイーンズクライマックスで優勝(19年12月)したレースです。すぐに大学を休学してボートレーサー養成所を受験して、一発で合格できました。母親は反対していましたが、父親はボートレースが好きで、小さい頃には『ボートレーサーになったら』と言われてたので“乗り乗り”でしたね」
―翌22年に卒業。養成所では女子勝率トップの5・86を残した。
「デビューした年に大学に復学して、次の年に大学も卒業しました。師匠の竹田和哉さん、中村桃佳さん夫婦にみてもらってます。調整や道中の走り方とか教えてもらったり、あとは『自信を持って走れ!』ってよく言われますね」
―あこがれの先輩、今井ともデビューした後に親交がある。
「今井さんとはデビューして3か月目ぐらいのびわこで一緒になった時、初めて会いました。今井さんも新聞とかで私のことを知っていてくれて、それから交流があります。レース場で一緒になった時に面倒をみてもらっています」
―直前の住之江女子戦でも今井と一緒で、4日目にはペラを教えてもらい勝利を挙げた。師匠や先輩のアドバイスで日々、成長を目指している。
「好きな水面は、まるがめとか海水面です。最近は安定してスタートを行けるようになってきました。今後の目標は準優にもう少しコンスタントに乗ることです!」
◆大広 咲季(おおひろ・さき)1999年11月22日、香川県生まれ。26歳。香川支部131期生として2022年11月、まるがめでデビュー。23年4月、平和島ヴィーナスシリーズで6コースから差し切って初勝利を挙げ、3連単23万2210円のジャンボ配当を演出。2勝目は24年7月とやや苦労したが、現在は通算27勝。趣味は以前はバイクだったが「今は子犬のパグを飼いだして、散歩したり、家の中で遊んだりしています」。身長158センチ、体重47キロ。血液型O。