◆推しメン新鮮力
132期生の秋末秦悟(23)=大阪=は、2023年5月のデビューから丸3年がたった。高校野球の強豪校で培った体力や精神力を生かすためボートレーサーへ。現状はまだ成長途上だが、師匠の上田龍星をはじめ、吸収できる先輩や刺激を受ける選手が多い大阪支部で、ニューヒーローになるため奮闘中だ。(構成・吉井 豊)
―GWの住之江オール大阪では初戦を逃げて弾みをつけ、3日目を終わり得点率9位タイ。ベスト18入りも見えましたが、4日目5、6着で残念ながら予選突破はできませんでした。
「準優に乗っていたら(自身)初めてだったし悔しかった。4日目は無理に上位着を取りに行って失敗しましたね。でも、足は調整が合って、ずっと良かったです」
―とはいえ、期始めにいい走りでした。デビューから3年、ここまでをどう捉えていますか。
「全然、うまくいってない。フライングが足を引っ張ってますね」
―過去6期で1期に1本以上のFを切って計7本。F2の時もあったので、単純に3年で約8か月は走ってない計算ですね。
「大阪支部の先輩からも、やれる実力があるのに、もったいないなってよく言われます」
―ただ、インではいい走りが目立ちますね。通算14勝中、大外まくりだった初勝利後の13勝はすべてインでの勝利です。
「イン戦なら強い相手がいても何とも思わないし、なんか勝てるんですよ。でも、インより握って強い選手になりたいんです。師匠の(上田)龍星さんのように」
―目標は師匠ですね。秋末選手はスポーツ経験はあるのですか。
「中高と野球です。中学は大阪のボーイズリーグ。高校は知り合いの紹介で明秀学園日立高(茨城)に。金沢成奉監督が大阪出身の方でもあったので。2年先輩に巨人の増田陸(内野手)さんがいましたが、話はできなかったですね」
2年秋から正捕手 ―春夏2度ずつの甲子園出場がある強豪校ですね。
「ショートでしたが、金沢監督に捕手転向を告げられて。肩がめっちゃ強かったのと監督からは考える能力があるからと言われ、2年秋にはレギュラーになりました」
―甲子園は?
「3年の時はコロナ禍で春夏とも全国大会が中止でした。夏は地方大会の代わりに交流試合があってベスト4まで進みましたが、4校同時優勝で終了。かなり強いチームだったので、甲子園に行きたかったです」
―悔しかったですね。
「プロ野球選手を目指していましたが、高校のレギュラー陣の中で断トツに体が小さかったし、無理だなと思いあきらめました。それでボート好きの父親に勧められたこともあったし、住之江で石野貴之さんのグランプリV(19年)を見て格好いいなと思って。高3で養成所を受験し、3回目で受かりました」
―野球の経験を生かして、今後はどんな走りを見せたいですか。
「体力、精神面が養われ、捕手をやって視野が広くなりました。調整面は最近は足の状態が分かるようになってきて一人でも何とか。師匠からの『人とのコミュニケーションを大事に』の言葉を胸に成長したい。まずは1期間(半年)Fをしないこと。あとは勝率面は考えず“一走入魂”で頑張るだけです!」
◆秋末 秦悟(あきすえ・しんご)2003年1月18日、大阪府出身。23歳。大阪支部132期生として23年5月1日に住之江でデビュー。24年4月20日、とこなめ一般戦で、6コースまくりで初勝利を挙げる。通算462戦14勝。趣味はゴルフ。「1年半前からやって1度だけ(スコアが)100を切りました。ゴルフバッグは師匠の上田龍星さんに初勝利のお祝いで買ってもらいました。あとは、あまり強くないですが飲みに行くこと。飲み仲間は竹間隆晟さんや石本裕武さんで、竹間さんにはよく誘ってもらいます」。167センチ、55キロ。血液型AB。