ボートレース住之江でプレミアムG1「第15回クイーンズクライマックス(QC)」が12月28日から31日まで開催される(QCシリーズは同26日開幕)。寺田千恵(57)=岡山=はQCに第1回から12年連続で出場した実績を持つ。女子レーサー第一人者の“現在”を聞いた。
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2025年の寺田はまさかの優勝なし。05年以来、実に20年ぶりのことだった。「最近はリズムが良くなくて…」と首をかしげるが、このまま引き下がるつもりはない。「ペラを悩んでいるので、周りの人に教わっているし、整備も教えてもらっている」。固定観念を捨て、浮上のきっかけを粘り強く探っている。
近況、若手女子レーサーの勢いは増すばかり。大ベテランの寺田は「若い子たちの勢いがすごい。世代交代はあると思う」とヤング世代にリスペクトを示す。「ああいうもの(QC)に出るためはリズムもあるけど、チャンス自体はないわけではないと思う。何か大きい大会を“間違えて”取ったりとかしたらね(笑)」と寺田らしくおどけたが、そのターンテクニックは円熟味を増すばかり。好機が巡ってくれば逃さないだろう。
最大のモチベーションは弟子の安井瑞紀の存在だ。安井は3月に三国G3オールレディースでデビュー初V。優勝戦では豪快な4カドまくりで栄光をつかんだ。「あの子のカドは魅力がある。勝った後、『えらいえらい! 頑張った』って言いました。師匠として、ひとつの仕事は終えられた。あの子なりの頑張り方が分かってきた思う」と、その活躍には目を細める。
その安井が初V後に「年末を目指して走りたい」と大きな目標を掲げた。「何せ私のことが大好きみたいで…。私と一緒の空間にいたいみたい。私のどこがいいのかと思うけど(笑)。かわいいです。師匠じゃなくてお母さんみたいになってますね。今はなるべく、一緒の空間にいられるように頑張っていたい」。師匠として、“母親”として、これ以上の発憤材料はない。愛する弟子との年末共闘を目指し、全身全霊で26年を走り抜く。